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87 三分!
アイーナの恨み節が、連発銃のように耳朶に突き刺さった。
「そうなったのは誰のせいだ! あんたらが、地球の内部からエネルギーを吸い出し続けたからだ!」
結果、地球の磁場は弱った。
そして、太陽フレアに対抗できなくなった。
「どうしてくれるんだ!」
応えようがなかったが、私はとりあえず謝った。
実際、そうなのかもしれない。
「いいか! 我々はパリサイドの星に帰還することにした。その決断をするのに、そんなに時間はかからなかった! 地球があの様子じゃ」
「はあ……」
「いいか! 地球はあんたらだけのものじゃないんだ!」
「すみませんでした……」
「市民も賛成が多数! パリサイドに引き返すことに! 問題はあんたら! あたしは、市民から選ばれた人間。道理はきちんと通してから行動するのが信条!」
「……」
地球人類をパリサイドの星に連れていくことになるが、それでよいかどうか。
それを代表であるあんたに確認したかったのに、とまくし立てる。
「どうせ、確認したところで、それ以外に方法はないがな! どうしても地球近辺の宇宙空間に留まりたいというなら、S16号でも置いていってやろうかと考えていた!」
「そうなんですか。すみませんでした」
「ふん! 遅い! 来るのが!」
再び、レイチェルは頭を下げて謝った。
「三分!」




