表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/410

86 もう地球は住める星じゃない!

「え?」


 思わず、驚きの声を漏らしてしまった。

 巨大クッションだとばかり思っていたもの、それがアイーナ本人だった。

 その気で見れば、目もあり口もある。



「初めまして!」


 驚いたことを悟られまいと、努めて明るく声を掛けたが、アイーナは不機嫌な声で「三分」と、繰り返す。


「あ、では、早速ですが、ニューキーツの市民にプリブという……」

 行方を捜している、とまで言いかけた時、遮られてしまった。


「あたしの呼び出しに応えなかったのは、どういう了見?」

「あ、すみませんでした」

「あんたのことは、どうでもいいけど」


 アイーナは巨大な身体をこれまた大きなソファに預けて、ふんぞり返っている。



「せっかく意見を聞いてやろうとしたが!」

 声のトーンが一気に上がる。


「もう、つべこべ言っても遅い。パリサイドの望みは、地球に帰還することだった!」

「ええ、それはお聞きして……」

「しかし! もう地球は住める星じゃない! きっと今頃、火の玉よ! 生まれたての星のように!」



 気温は急上昇し、海は枯れ果て、膨大な水蒸気が地球を厚く覆っているだろう。

 厚い雲のおかげで、徐々に冷えてはいくだろうが、また人が住めるようになるのは数万年も先のことかもしれない。

 いや、もうそんな姿には戻れないかもしれない。

 ガスの塊となって膨張した地球はその軌道を変えることになるかもしれない。やがて太陽に落ちていく。

 わずかでも軌道がずれれば、もう地球はおしまい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ