表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

100/314

100 初めての恋、って思ってたけど……

 チョットマは、以前、パパに言われたように、時々、自分の心の中を覗き込んでみることがある。

 今夜の、このざわついた感触は何だろう。

 苦く冷たいものが喉を流れていき、体中に毒を含んだものが回っていきつつあるような。


 もちろん不安なことがたて続けに起きて、先行きがみえないことが原因。

 しかも自分にとってとても大切な人が。


 私自身も。


 でも、それだけだろうか。

 もうすぐパリサイドの星に着くというのに、どんな予定も、どんな希望もない。

 それどころか、どんな暮らしになるのかさえわからない。

 これが原因だろうか。


 なんだか、違う……。

 そんなことを深刻に考えるのは、私らしくないし……。




 私はプリブがどれくらい好き?

 アヤちゃんのことは?


 どれくらい好き?


 言葉では表せないことに、こんなに悩んだことがあっただろうか。

 好きで好きで堪らないけど……。

 でも、それはどれくらい?

 それからスミソのことは?




 なにか、違う……。




 そういえば……。

 あんなに好きだったンドペキのこと、今日は一度も思い出していない、かも。

 初めての恋、って思ってたけど……。



 小さな溜息をついた。

 そして、私は何の役にも立てないし、と呟いた。

 その呟きが言い訳に過ぎないこともわかってるけど……。




 オペラ座のひとり用ブース。

 目の前に浮かんでいる画面にそっと指を這わせた。

 その指を、マスカレードと書かれた文字のところで止めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ