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【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常  作者: ニキニキちょす
世界征服編

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出演陣による座談会!(2)【お題1】

 「というわけで早速行きましょう!

 こちら!」


 近くのパネルが文字を映す。


 「こちらは出演者全員のプロフィールですね。


 1人ずつ見ていきたいところですが、1人ずつ見せていけばあまりにも時間が掛かりますので、フリートーク方式でやって行きたいと思います」


 名無しくんが箱の中から引く。


 「おっ、一つ目のお題は、この中で一番仲が良かった人たちと言えばですね」


 ボールを観客達に見せ、名無しくんは問う。


 「それではフリップに書いていただくという形にします。


 良ければフリップに面白そうなエピソードがあれば書いてほしいと思います。


 ⋯⋯準備は出来ましたか?」

  

 「「「「「はーい」」」」」


 「それでは一斉に⋯⋯⋯⋯どうぞ!」


 効果音が流れる。


 「おおっ?

 石田、伊崎⋯⋯石田、伊崎⋯⋯ほとんど全員ですね。


 あっ!当の本人たちは嫌な顔をしています」


 手を叩いてゲラゲラ笑う名無しくん。


 「なんでコイツと」

 「なんでこんな変な人と」


 互いに横を指差して罵倒の嵐である。


 「真壁さん、めちゃくちゃ頷いていますね?」

 

 「あぁ、この二人が仲良くないのであれば、多分誰も仲良くないだろうと思うのだが」


 「銀⋯⋯!

 この童貞丸出し野郎と俺が本当に仲がいいと思ってるんか!?」


 「⋯⋯いや、そうだろ?」


 今にも乗り出そうな伊崎だが、冷静な銀の一言に煙草に火をつけて座り直す。

 

 「ではでは、エピソードトークには仲が良すぎて困った問題と書かれていますが」


 「今ではこうやって罵倒している二人なんだが、片方が風呂に入っていると自然と入りに行くんだ、この二人は」


 「え?それはつまり、ホ⋯⋯」


 「「違う!」」


 「あ、仲が良い事で」


 「そうなんだ。

 この二人は文句は言うのだが、飯と風呂。

 特に風呂は夫婦なのでは?と言うくらいにはリンクしているのが現実だ。


 飯も高確率で一緒に食べに行くことがほとんどで、特に中華と和食の外食があると、決まって二人で文句を言いながら食べに行っている」


 「ほうほう。

 それは仲が良いなんてもんじゃないですね?」


 「そうなんだ。


 俺からすれば、週のほとんどを一緒にするわけだから、飽きたり、なんかこう色々分かるだろう?


 だがこの二人は、なんなら一緒にいる時間が増えていくんだ。


 特に結婚して、時間が有り余りだしたら⋯⋯これは俺もだが、三人でやりたいゲームを見つけては酒飲みながらやったり、負けたら1週間風呂で整体係を任命するという男遊びをしたりだな」


 「そう聞くと真壁さんもしっかり仲良くないですか?」


 「⋯⋯我ながらそう思うのだが、この二人はかなり次元が違うように感じる。


 クラブに遊びに行く時だって、やはり決まって二人揃うまで行かなかったり、ホテルや他の場所でも大体同じ場所にいる。


 あとはこれだな」


 と、銀譲は手持ちのスマホから写真を名無しくんに見せている。


 「っぶぶ⋯⋯!!」


 写真を見ると名無しくんは腹を抱えて大爆笑している。


 「おい銀。

 何見せたんだよ」


 「コレだ」


 隣に行く伊崎。

 覗き込むと恥ずかしそうに消せ!と叫び散らかしている。


 「はいではそんな写真はこちらです!」


 モニターに映るのは、修理した昔のプリクラで撮った二人のツーショット写真。


 「あー観客の何人かが笑っていますね。

 世代なのでしょうか?」


 「まぁ俺達は世代だからな。

 今はプリクラなんて聞かない」


 「真壁さんも撮ったんですか?」


 「あぁ。

 まぁ全盛期ストレート世代だからな。

 懐かしくて」


 「ではではこれは面白くなってきましたので、当人に聞いてみましょう」


 話を振ろうとすると割り込む伊崎。


 「たまたま空いてるのがこれしかいないんだ、いつも!


 誤解だ、マジで!!」


 「いや、なら⋯⋯一人で行けばよいのでは?」


 「え?一人は微妙だろ?」


 「一人〇〇気にするタイプでしたっけ?」


 「え?外食だと気にするかも」


 「えーそんなわけ無いでしょー?

 アンタ一人焼肉行ってたし、一人サウナもやってたじゃないですか」


 ムシャムシャポップコーンを頬張りながら薄ら笑いの石田。


 「それはそうか。なら撤回。

 多分だが⋯⋯」


 「ほらほら!認めましょうよ!

 敏腕石田がいないと嫌だって」


 ニヤニヤしながら促す石田。


 「うるせぇよチンチクリン」


 「誰がチンチクリンですか!」


 「いつまで経ってもブランド物に包まれやがって。


 さっさとミニクロにしろよ」


 「良いでしょ?ブランド物だって!」


 「というわけでここで二人を背中から刺すため、VTRでの証言を集めております」


 ニヤニヤしながら「待ってました!」と言わんばかりに名無しくんが差し込む。

 

 「「⋯⋯え?」」


 そこには"真壁鈴"とテロップの書かれたインタビューの受け答えをしている大人の鈴が映っていた。


 続けてテロップには誰が一番仲が良いか?と言う文字が浮かぶ。


 『湊翔兄ぃと龍司です』


 「「ぶふっ!!」」


 "何故?"


 『あの二人は熟年夫婦のような歴戦の意思疎通を感じます』


 「⋯⋯おい鈴!」


 "例えばどの所を見てそう思いますか?"


 『湊翔兄ぃがなんか見上げると龍司が立ち上がります』


 あぁーと後ろの女性二人が頷いている。


 "他にはありますか?"


 『後、女の趣味とか、好きなものが揃ってます!


 今思えばですけど、ご飯とかも好みがかなり似通ってると思いますね!


 中華が二人とも好きで、華国に旅行行くと誇張無しで店員さんが引くくらい食べてました』


 "ちなみに、二人との思い出はありますか?"


 『あー、それはもう⋯⋯!

 私からすれば一番の家族のようなものですから!』


 「銀、相変わらず忘れ去られてるぞ」


 肩肘置きながら机から覗き込む伊崎と、それに被らないように避ける石田。


 「もう伝統芸に近い」


 『そうですね⋯⋯湊翔兄ぃは、本当に理想のお兄ちゃん!って感じで、初恋キラーの異名を持ってます。


 龍司は大人になってから魅力がある男性だなって思うようになりました』


 "その心は?"


 『湊翔兄ぃは全部分かりやすくて、女はそれに落ちやすいと思います。


 好きだ!嫌いだ!がすんごく分かりやすいんですよ。


 ガキじゃん?って思う方もいるとは思うんですけど、学生の時なんかは女って所謂ちょっかい掛けているのが男の好きだっていう合図に気付かないと思うんですね。


 大人になってからはそれはそれで⋯⋯恋愛する時にあの素直さって凄く大事なんだなって気付くようになったんです。


 大人のモテる人って促してばっかりで駆け引きの応酬っていうか⋯⋯学生の頃のような素直で真っ直ぐな恋愛がしたいっていう人も多いんじゃないかな?って思います。


 そんな中であれだけ素直に伝えられるって素晴らしい事だと思うんです。


 ちなみに私も南ちゃんと一緒で、湊翔兄ぃのせいで結婚が遅れてしまった側の人間なんですけど、周りの大人が怖くて⋯⋯』


 "というと?"


 『なんて言うんでしょう?

 さっき言ったような駆け引きばかり狙おうとして来るんですよね。


 だからやっぱりドキドキはするけど、そうじゃないって事のほうが多くてって感じです。


 一方龍司は湊翔兄ぃの影に隠れちゃって何もわからないし、基本ゲラで不憫キャラだと思うんです。


 ⋯⋯けど、大人になってから見ると、スペック高くて話しやすくて親しみやすく、何より気配りも出来て⋯⋯っていう人って凄く希少価値があって魅力的だなぁ⋯⋯って』


 「⋯⋯ちょちょ!

 なんか二人が感無量って感じじゃないですか!?」


 「あの鈴が立派な大人になって⋯⋯」


 「俺のことまともに評価してくれる人が鈴しかいないのが見る目みんなないんだなぁ⋯⋯って」


 ハンカチで涙を拭く二人の動きは全く一緒。


 「「「反応まで似てる」」」


 「ちょっと!それは聞き捨てならん!」

 「そうですよ!

 この人と一緒にしないでください!

 皆さん!?」


 「ささ、このままだと一つのテーマだけで終わりそうなので次に行きましょうか!」

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