海
読んで戴けたら、倖せです。
聖流と聖詞、貴都李の三人は汽車に二時間揺られて海のある街に着いた。
汽車から降りると潮風に包まれた。
天気予報通り快晴に恵まれ、日差しが暑く降り注ぐ中、三人ははしゃいで海辺目指し駆けて行った。
海水浴のシーズンはとうに過ぎていたが、街の店屋にはまだビーチサンダルや浮き輪が並んでいた。
海辺に着くと海の家は閉まっていたが、人影は疎らで殆ど貸切状態である。
聖詞は大急ぎで靴と靴下を脱ぐと全速力で砂浜を駆け出し、水の中に足を浸した。
聖流はビニールシートを敷くと途中っ拾った石ころを端に置いてビニールシートが風に飛ばされないようにした。
貴都李は荷物を持たされたまま、はしゃぐ聖詞を見ていた。
「貴都李が持ってる荷物にはサンドイッチが入ってるんだ
家政婦の河合さんが今日海に行くって言ったら作ってくれた
と言うことで、お昼はサンドイッチ」
振り返った貴都李は手を翳して笑って見せた。
その笑顔が眩しくて、聖流は辺りを360度見回した。
閉まっている海の家の横にスコップが立て掛けてあるのを見て、聖流は邪悪な笑みを浮かべた。
「貴都李!
聖詞のビーチサンダル持って来るの忘れた
街まで行って買って来い」
聖流が財布を渡すと貴都李は今来た道を戻って行った。
貴都李の姿が見えなくなると聖流は聖詞を呼び戻した。
貴都李がビーチサンダルをぶら下げ帰って来ると、聖詞は敷物の端に座り海水を入れた小さなバケツに砂を入れて遊んでいた。
隣に座っていた聖流が振り返り言った。
「悪かったな、疲れたろ
座って休めよ」
貴都李は言われるまま敷物に座った。
次の瞬間、空がダイレクトに広がり、ビニールシートが被さって来た。
自分が落とし穴にはまったと理解するまで暫くかかった。
聖詞と聖流が満面の笑みを浮かべて穴の中でひっくり返っている貴都李を覗き込んだ。
「大成功! 」
聖流と聖詞はハイタッチして喜び合っている。
貴都李はゲラゲラ笑いながら立ち上がり、聖流に手を伸ばした。
聖流が貴都李を引っ張り上げようと手を握ると貴都李は思い切り聖流を引っ張った。
聖流は奇声を上げて落とし穴に落ち、聖詞は更に笑った。
「面白くない!
聖詞も落ちろ! 」
聖流は笑う聖詞の腕を引っ張った。
聖詞は聖流を下敷きにして落ちた。
三人は穴に落ちたまま、いつまでも笑っていた。
こんな大きな穴を放置したら他人様に迷惑と言うことで三人して穴を埋めた。
海の水で手に付いた砂を落とすと三人はサンドイッチを食べた。
聖詞と貴都李が楽しそうにしているのを見て聖流は満足気に笑った。
午後からは、三人は岩場に居るウニやカニなどの小さな生き物を捕まえ始めた。
聖詞がバケツの中を覗くと、ウニが五個と小さなカニが二匹、周りを警戒してかじっとしていた。
聖詞は岩場の先端に行くと水の中を覗き込んだ。
澄んだ水の波間に魚が泳いでいるのが見える。
聖詞は水面に触れようと手を伸ばした。
履いていたビーチサンダルが滑って聖詞は海の中に堕ちてしまった。
読んで戴き有り難うございます。
この「海」はかなり長いので、三話に区切り短くしました。
昨日はバカみたいに忙しくて、打ち込むことができませんで、今日のこんな時間になってしまいました。
ご迷惑かけてすみませんでした。m(_ _)m
我が家に新たな伝説ができました。
この前の伝説はラム肉で作った中華丼。
半端無く不味かったです。笑
生ラムだったので匂いが結構強烈で、晩御飯に作ったのですが、家族みんなで不味く戴きました。笑
主犯はうちのバカ旦那です。
発案は旦那、実行犯は私です。
豚肉が無かったので、じゃあラム肉あるならラム肉で作ろうと言う話になり、私も乗りました。
その日以来、ラム肉で中華丼は作っちゃいかん❗
と言う事になりました。
そして、昨日のレジェンドはオニオンスープに鶏ごぼうのすり身をいれる。
どうしても鶏ごぼうのすり身とオニオンスープが食べたいとうちのバカ旦那が、考えた挙げ句、オニオンスープに鶏ごぼうのすり身を入れよう言い出し、私も乗りました。
そして、不味かったです。笑
オニオンスープに鶏ごぼうのすり身は合わんです。笑




