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11、ファンクラブと買い物

 俗に言う『ロリ巨乳』になったので、周りの同級生からの視線が熱い。


特に高学年になり思春期で異性を気にしだす時期になっている男子、中には女子からのせんぼうのまなざしがあり、今まで色々と教えてきたので「三花先生」、「三花姐さん」、「三花お姉様」等々呼称されていたが、今では可愛い妹の様に扱ってくることが多い気がする。


それでも呼称は変わらず使用してくるので体裁は保っている・・・。








 何やら僕にはファンクラブがあるらしい。


らしいと言うのは廊下を歩いていたらファンクラブの1人が突然握手を求めてきて、会員証にもサインを求めてきた。


それにより僕に発覚してしまう事になったが、いつ結成したかやファンクラブ会長は誰か等いくつかの質問をする。





 「そういうことね。私が入学して間もない頃に先生方によって結成されたんだ。会員証は無償で。」





見た目低学年の生徒が僕を見てつい思わず握手とサインを求めたらしい。


言わばファンクラブの事は公然の秘密となっていたみたいだ。


ふと気が付くとその生徒は泣きそうになった。何しろ自分の軽はずみな行動で僕に発覚したのだから。





 「ほら、泣かないの。」





とハンカチで流れ落ちてくる涙をぬぐう。


するとその生徒も幾分か元気を取り戻し僕に謝ってきた。





 「ごめんなさい。」





僕は軽はずみな行動はしない様に忠告してその場を離れた。











 僕は今迷っている。セーブ&ロード能力を使用し、生徒にぶつからなかったが秘密のままのファンクラブの世界に戻るかどうかだ。





 一番いいのは生徒にぶつからずその子に責任をとがめられないで僕が風の噂で聞いたと言う事にしてファンクラブの事を認めてしまう事だ。


聞くところによると先生方も含め全校生徒の大半がファンクラブに入っているらしい。


僕は気付かなかったが、三花ちゃんは感じ取っていたらしい。











 決果として、能力を使い違う廊下を歩き職員室に向かい今まで非公式だったファンクラブを公式化した。


すると先生方が結成したクラブと違うグループも「我々も公式化させて欲しい。」と言ってきた。


そう言ったグループが複数あり皆喜んでおり、中には内緒にしてある歌手活動の事について探りを入れてくる人もいた。曰く、歌声がそっくりであるかららしい。僕は意識して声を変えているつもりだったけどわかる人にはわかるみたいだ。


なぜかと言うと、色々と声色を変えて教科書を朗読したり、給食時間放送したりしているからだ。


音楽の授業でも一応は声を変えて歌っている。





それが原因かもしれない。僕は昔歌手デビューする時顔出しNGにしており現在もNGのままだ。


今では謎の人気女性歌手としてヒットしているらしい。らしいと言うのは歩合制で親に払われているからだ。


親が貯金しており、そこから僕の衣類代になっている話だ。


何しろ成長期であり、全ての衣類が特注品である事からして親に迷惑はかけられないと半額だけど僕が申し出た。





 「別に心配しなくてもいいのに。」





とお父さんは言っていたが僕の気持ちの問題であり、三花ちゃんにもおしゃれを味わせてあげたい心もあるので、作成する衣類のデザインは僕と三花ちゃん2人で相談して決めた。





三花ちゃんはやはり年頃の女の子らしくおしゃれなデザイン好んだ。対して僕は質素ながらも男心をくすぐるデザインを選んでいる。


男目線から見て三花ちゃんがより可愛いと思うデザインだ。








 今日は日々成長している僕。もとい三花ちゃんの新しい服を作成する為に採寸しに来ている。





 「これは、これは。鏡原様。いつもありがとうございます。」





 両親と共に行きつけの洋服店の店長が挨拶をしてくる。





 「今日もよろしくお願い致します。」





と僕が言うと、





 「今日も三花ちゃん可愛いわ。では採寸に取り掛かるので個室に行きましょう。」





と、僕を連れて個室に入る。





 「まあ、だいぶ立派に成長されましたね。将来が楽しみですわね。」





と店長が言う。





 確かに運動しているからか大胸筋が発達しており、自分で言うのもなんだがほれぼれするくらい形の良い上半身をしている。


最近またきつくなってきた事を告げると、





 「そうでしょうね。私から見ても魅力的な身体付きをしていますからね。」





と、僕の各部を採寸しながら答えた。


僕は気恥ずかしい反面、魅力的だと言われて今までの努力が無駄では無かった事に安堵する。








 無事採寸が終わり僕はデザイン画を店長に見せる。両親も入り生地は何にするかや色等話し合い出来るだけ急ぎでとの注文をして店を後にする。


ついでに制服の発注も忘れないでしている。


高学年になりもうすぐ中学生。僕の住んでいる地区では小学校、中学校共に学ランとセーラ服で遠目からでは区別がつかないがランドセルと通学カバンの違いで判別出来る。


極論すれば、今の僕は校章と学年、クラスのバッジさえ変えれば再利用する事が出来る。





でも成長期なのでそれはきついかもしれない。特に女性の象徴の部分では。





さすがに体操服は違うので特注の上着を作成してもらう。


下はブルマなので使いまわしは出来る。が、腰が徐々にくびれてきてお尻も成長してきているので、いずれ交換が必要になってくると思う。


あとジャージも忘れない。スク水も。


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