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北朝鮮から脱北したミキ+チャイナから逃亡した健ちゃん+ビルマ難民のナナ=亡命家族。その愛と絆と慟哭と

作者:今来村主(いまきのすぐり)
 両親のスパイ容疑による死刑判決をきっかけに、北朝鮮から脱北した舞踏家のミキ。上海で父親の親友である日本外務省官僚の平野哲(さとる)と再会し、平野の養女となりニッポンのコンクリートジャングルへと足を踏み入れる。
 一方、中国で無戸籍だった健ちゃんは巨万の富を得た兄弟によって都市戸籍を得て外科医になるも、臓器移植に手を染めることになって、やむなく外科医を辞め、平野哲の協力を得て売れっ子作家に転身。
 七夕の日、平野哲の紹介でミキと会い意気投合し、上海の夜を楽しむ。
 だが、発禁書を出した彼は公安から逃れるべく早朝にタイへ逃亡。2人はニッポンへ亡命した暁には「七夕の夜、2人で満天の星を見よう」と約束する。
 1年半後、健ちゃんは平野哲のお陰で日本へ亡命を果たし、愛知県で鳶職に就いた。ミキが日本へ亡命する半年前のことだった。
 約束の7月7日が2人に訪れるが、“時差”があってすれ違う。
 それを知った平野の妻・洋子は2人の仲を取り持ち、2人は晴れて結婚へ。
 その後、ミキ夫妻は児童養護施設にいたビルマ人亡命者の少女と出会う。
 少女は両親を交通事故で亡くし、失語症に加えて歩行困難で車椅子に乗り、孤独だった。
 そんな少女の心を開かせたのは同じ亡命者のミキ夫婦だった。
 少女はやがて言葉を取り戻し、ナナという名でミキ夫婦の養女となる。
 家族となった3人はささやかながら幸せな家庭を築いていく。それが結実したのが1年後の大阪マラソン。3人一緒に完走した刹那、ナナのトラウマは解き放たれ、車椅子から立ち上がって歩き出す。
 その夜、ドンチャン騒ぎの3人の前に現れたのは隣に引っ越してきた水田豊部長刑事。夜にやかましいと難癖を付けたかと思えば「何かあったら連絡を」と名刺を置いていった。ミキはその男が刑事だと知り、驚愕。夫には直隠しにする。
 水田はこの亡命家族を救う監視要員として政府から派遣されたのだ。その妻は霊媒師のアザミン。
 それから半年後、桜満開の奈良県吉野でジョギング中の平野哲が凶弾に倒れる。その前日にはミキたち家族と楽しく過ごしていたのに…。奈落の底に落とされた亡命家族。そんなミキのお腹に新しい生命が宿り、家族に笑みが戻る。
 しかし、ミキが出産した直後に初恋の相手で塙光男と名乗る北朝鮮のスパイがミキを誘拐。ミキが目覚めた場所は塙が市長を務める新潟県大合併市だった…。
エピローグ② ☽遺書
2018/02/26 18:00
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