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俺が中学生になって

中学に進学直ぐのゴールデンウィーク中、某有名観光地で父が事故に遭った


酔っ払い運転の車両が歩道に突っ込んだのだ


父は即死、とても死んでるだなんて思えない綺麗な顔


葬儀は代行し行う事が多すぎ、泣いてる暇が無かった


通夜に来てくれた友人は「可哀相」「可哀相!」

泣きじゃくるばかりで逆に俺が彼等を慰める役だった


そんな時、思わぬ相手が現れた


 

そうだ ーーー”カレン”


うん最近はスッカリ綺麗になったよ

 

モテまくりで男子の間ではメッチャ有名人、成績優秀文武両道なのは相変わらずだった


? 何でここに来たんだ?


するといぶかしみ怪訝そうな俺に対し、会ったバッカ、小学の転校した時以来のちょび懐かしい何時もの少しツンッとしたお澄まし顔


整ってて殆ど無表情、何やら大きな包みを片手で突き出した


?

 

何だよ!

すると無言の俺に対して静かにこう言ったのだ


「アンタは私の唯一の『永遠のライバル』だからへたらないでよね!

これ食べて元気出して」


!

これは効いた


息荒くビシビシ言い捨てると強引に胸元に包みを押し付け、スタスタ振り返りもせず帰って行く


呆然と不審げに開くと、箱形ジップロックにはギッシリ白くてツヤツヤ三角形の塩結びが綺麗に整然と並んでいた


明らかに小さな掌で握ったのが推察される、つまり大人で無い誰か、きっと一生懸命、熱で手を赤くして頑張ったんだろうと察せられた


如何にもキチッとした性格のカレンらしい



「はははは!」


ホロッと急に涙が零れた

事故後、初めて涙が突如出たのだ

 

ずっとどうしてか泣けなかったのだ


1人で泣いて泣いて泣いて

一生分泣いて


人気の無い部屋で、白いご飯の塊を泣きまくった涙のしずくと共に貪り食べた


一人全部を食べきった

お腹が膨れたら何故だか元気が出た



それから暫くして、カレンの様子が明らかにおかしくなった


気のせい?


そんな筈は無い


アイツは唯一認める生涯たった1人のライバルだ



人生最大級の、自分の前に立ち塞がる仮想敵と見なし必死に抜きつ抜かれつ学業も何でも頑張って来たのだ


よって自分の目は確かだ


そんな折の学校帰り、偶然にカレンの私服姿を見かけた


?

そう言えば今日見かけなかったなーーー


佇んでた場所はJRの姿丸見えの吹きさらしプラットホーム構内、カバンも持たずあんな身軽な格好だなんておかし過ぎるぜ!


急に胸が荒れ、構内のコインロッカーにスクバをドサっと突っ込み、交通系電子チャージカードと多少の現金の入った財布だけ引っこ抜き後を追いかける


未だ間に合うかッッ!!



最早嫌な予感しかしない


ホームに駆け下りると同時、列車がブォンと到着、乗車を確認すると迷わず到着車両に滑り込む

 


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