ホンダラアホンダラ 弍拾壹
課金させてくれ!
「課金だ! 課金させてくれ!」
「今、忙しいんじゃなかったんですか? 今はこっちが駄目ですけど! 大人しくしてて下さいってば!」
「いいだろ! 課金だ! 課金だ! 課金させてくれ! もう手詰まりなんだよ! なんにもおもいつかないんだよお!」
「何回目のですか! もういい加減ん参りましたって言えばいいじゃ無いですか? 楽になりますよ! わたしの陣は遥かあっちですからね!」
つなぎつなげられた盤が霞む遥か向こうまで続いている。
「わたしの辞書には、参りましたは無いの!!」
「辞書なんか読んだこと無いくせに!」
「わたしの辞書だもん! ここ! ここん中にあんの! 課金だ課金! 課金させてくれ!」
「神官アホー様! あのアホたちがアポー空間扉から反れてゆきますが? 拡張された方が宜しいかと……?」
「課金だ課金! 課金させてくれ! 課金! 課金! 課金! 拡張!」
「アポーン様! 課金は承りましたから! 静かにしてもらえますか? 取り込み中だって見たらわかるでしょ!」
「本当! 言っちゃったよ! 聞いたよ聞いたからね! 盤壹枚追加だかんね! よしゃっ!」
「いや……壹列ですよ?」
「そんなチマチマチマチマしてられっかよ! 追加って言ったら壹枚だろ! もうずっとその流れできてたじゃんか!」
「チマチマチマチマ壹列づつ追加してたのはそっちでしょ!」
「だ~め! もう言っちゃったもん! 聞いたもん! 盤壹枚追加だもん!」
「それは……」
「神官アホー様! 英断を!」
「いいよ! 限界まで広げれば! わたしが許す! なんならてつだっちゃうけど?」
「神官アホー様? アホーン様がああおっしゃられてますが……宜しいのですか……?」
「もう! 余計な事を! アホーン様が後の責任全部おっ被られるそうなので! アポーン空間扉前開! と、共にあのアホたちの進路に合わせてピンポイントで合わせてやれ!」
「了解しました!」
「カイリキマ~ン! 追加の出番だぞ!」
鉄格子の中きらジャラジャラ腕がのび、パーをだす。
「カイリキマン! 知恵をつけおってからに! 干しイカピョン伍枚だと?」
「駄目だ! 干しは高価なんだ! 大降りの生イカピョン伍匹だ!」
グーで親指をおったて、下へ向ける。
「いやだと……」
「神官アホーの御英断を……」
「おのれえ……どいつもこいつもお~……仕方ない! カイリキマン! 干しイカピョン参枚と大降りの生イカピョン弍匹だ! それ以上はださんぞ!」
鉄格子を握りしめガチャガチャッ! ガチャガチャッと何度も何度もゆらす。
「開けてやれ!」
「はっ!」




