縦軸 裏(枝壹 Π2(仮)) 壹乃漆
提案させて下さい
開きます開きます開きます開きます開きます開きます……。
「はいっ!」
開きます開きます開きます開きます開きます開きます……。
「はいっ!」
「えっ! 何?」
「えっと、えっとですね。わたしさっきから失言が多かったんで取り返させて下さい!」
「……失言とかあったっけ? わたしが言えて無いだけだからね。本当にごめんね」
「えっと! て、提案なんですけど!」
「この勇気を聞いてみようよ!」
「……折角だから、じゃあ、言ってみて?」
「はい! ありがとうございます! 失言ついでに言わせて頂きます!」
「どうぞ。受け止めるから」
「そんな大袈裟な感じじゃないですってばあ」
「いいから! 早く言ってよ!」
「みんな! 聞きましょうね。どうぞ……」
「あのですね」
「もったいぶらないで早くいってよ?」
「もったいぶってないてばあ!」
「ほら、そうやってもったいぶってるんだよお!」
「そんなんじゃないし!」
「そこ! ちゃちゃいれないの」
「別にちゃちゃいれるつもりじゃないですけど」
「はい! お願いどうぞ!」
「はじめに言っときますけど開きまふって言いますからね!」
「何言い出すんだよ!」
「そうだそうだ! 何言ってんだよ?」
「みんな! いいから聞きましょう! ねっ!」
「……」
「いいから言って! わたしも覚悟を決めるわ! どうぞ!」
「ここは思いきって開きまふって言ってはどうでしょうか?」
「はあ? 何言い出すんだよ! まったく」
「みんなもよく聞いてよ! 今ね! 開きますって言おうとして開きまふになってるでしょ! だからね! 逆に開きまふって言ってみたら開きますになるんじゃない!」
「逆療法ってやつか?」
「おお! いいね!」
「いやいやいや。ないでしょ?」
「今まではまっちゃってたのが、口に馴染んじゃってるんだよ」
「……それも壹里あるかも知れませんね」
「ええ? こんな馬鹿げた提案に乗っちゃうつもりじゃないですよね?」
「……わかりました。勇気ある提案です。やってみます」
「まじっすか?」
「んんっ! マジです! 逆に間違って言うのも難しいものですよ」
「まあ、受け入れられたのならどうぞって感じですけど……」
「開きまふ……開きまふ……開きまふですね」
「みんな心して聞かせてもらうぞ」
「了解!」
「ふう。なんかね、逆にへんな緊張感があるよね」
「いい感じのタイミングでお願いします」
「ちゃっちゃとやっちゃうから」
「お願いします」
「それでは! 緊急会議を開きまふ! 言えたけど……」
「ですね」




