とりあえずアバン 弍 枝乃漆
花子~~~~っ!
終わった……。
ボーッと遠くを見詰めて黄昏て見る。
もしかしたら気が少しでも晴れるかなとか……絶対にないのだけれど……。
あっ! 花子専用の発振器あったんだった。
わたしとしたことが、めっちゃ度忘れしてたわ。
さっとピーコンをとりだしスイッチオン!
画面に水滴の落ちた水の輪のように、白い輪が広がってゆく。
ポワワワ ワン。 ポワワワ ワン。
ピーコン! ピーコン! ピーコン!
「あのやろう! スイッチ切ってやがる。知恵をつけやがって」
ポワワワ ワン。 ポワワワ ワン。
ピーコン! ピーコン! ピーコン!
「ふん! 下等動物め! こんなこともあろうかと、頭の後ろにマーカーインク塗ってあるんだよ! あははははは……」
ポチッ!
ピーコンモードからマーカーインクモードへ移行。
広域から黄色い点を拡大していく……。
ずんずん、ずんずん、ずんずん、ずん……。
あれ? どっかで見たような光景だぞ……。
ここだ!
ん? なんだ意外と近くにいんじゃんか!
ズームズームズームズームズームズーム!
ん? 少し動いて見る……。
マーカーが少し移動する……。
「……」
……これって……わたしじゃん……。
いっ……いつの間に……あの下等動物め!
「あのやろう! 花子~~~~~~っ!」




