夜九時
「お疲れ様でしたー」
顧問の話が長いんだよな!もう9時になるじゃねーか!
さーって部活も終わったことだし愛梨のとこ行くか。
梨佳大丈夫かなー、迷惑かけてねーだろうなー ・・・心配だ。
ちょっと急ぐか・・・
タッタッタッタッタ
「梨沙さん!」
ん?誰だ?
「おう!夏蓮じゃねーか!久しぶりだな!」
「久しぶりですね!そんな急いでどこに??」
「あぁ!今日から梨佳が愛梨のとこでバイトしてるんだ、ちょっと様子を見にな」
「あ!私も行っていーですか??」
「良いけど夏蓮、家大丈夫なのか?」
「大丈夫ですちゃんと言ってありますし」
「じゃあ行くか。」
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「なるほどヨーロッパにねー私と梨佳は海外まだ行ったことなくてな両親は海外で仕事してるんだけどさ」
「わたしは日本の方が落ち着いてやっぱ好きですよ・・・」
「おっここだここだ、どれどれ?」
「梨佳くんが・・・メイド服着てます・・・」
「あぁそうみたいだな」
「なんて美しい・・・・・・」
やっぱメイド服着させられたか。まぁ梨佳にメイド服着させないなんてそんな勿体ないこと普通しないけど。まぁみた感じちゃんとやってそうだな。
ガラン
「いらっしゃいませーっっ!!・・・ってお姉ちゃん!と夏蓮さん!!!久しぶりーっっ!!」
「おう」
「久しぶりですね・・・梨佳くん・・・」
「どーしたの?そんな目を逸らして??」
「梨佳くん、可愛いすぎます!!!」
「きゃーっ!!夏蓮さん!あのその!お胸が!当たってます・・・」
「梨佳さん!どうしのって夏蓮さんじゃないですか!久しぶりですねー!!」
「あっ愛梨ちゃん!久しぶりー!あっ、愛梨ちゃんも可愛ぃー!!」
「きゃー!!夏蓮さん!!!胸がぁ・・・」
夏蓮の胸、やっぱでかいな。
「まだお客さんいるのでここでちょっと待っててくださいー!」
愛梨にそう言われて席に座る。
「お待たせしましたぁーっっ!」
梨佳がお客さんに料理を運んでいる。
あれは男には見えないな、しかしあんなにメイド服似合うやつも
珍しいよな、男で。
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『ありがとうございましたぁーっっ!!』
愛梨と梨佳がお客さんを外まで見送る。
なんていうか、私よりも愛梨なほうが梨佳と姉妹っぽい
性格も似てるんだよなあいつら。
なよなよしてるとことか、すぐ落ち込んだりするとことか。
「はぁー!終わったぁ!!」
「はぁー!疲れたぁ!」
愛梨と梨佳が店に戻ってくる。
「終わったみたいだな」
「待っててくれてありがと!お姉ちゃん!夏蓮さんっ」
「はぅ!!!胸が、、苦しい、」
「どうしたの?夏蓮さん?」
「海外に行ってた私にはまだ梨佳くんのメイド姿を見る体力がないです、、」
「そーなのー??夏蓮さん変なのー!っ♪」
「お姉ちゃん!ぼく似合ってるー??」
「めっちゃ似合ってる!」
「そっかぁ!嬉しいなぁっ!!」
「今日梨佳さんいてくれて本当に助かりました!!」
「愛梨さんっ!!全然!!ぼくなんてそんな役に立ってないって、、」
「また梨佳さんの悪いクセ出た。ダメだよ?もっと自信持って!」
「うん、頑張るっ・・・」
「それじゃ着替えてきてもいーよ!それともそのまま帰る??」
「え??さすがに恥ずかしいかも・・・着替えてきます!!」
「あー行っちゃった。」
「愛梨、梨佳迷惑かけなかったか??」
「全然ですよ!ほんと助かりましたっやっぱり家事をやってるせいか分からないですけどお客さんへの気遣いとか・・・天性のものですかね?それにお客さんに名前とか聞かれてましたよ??」
「そーなのか、、ならよかったよ。さっきみてたら愛梨と梨佳、双子みたいに見えたな。顔は似てないけど・・・」
「ほんとですか??なんかそう思われると嬉しいですっ」
「あぁ、って夏蓮ー?大丈夫かぁ?」
「免疫がぁ・・・これが不治の病・・・というやつ・・ですかね・・・」
「いやきっと違う。」
「お待たせーっっ!!」
「梨佳その格好で行ってたのかよ!」
「うん!今日も暑かったんだもん!」
「ん?梨佳くん??あれ??梨佳くんは・・・女の子??いや、天使???」
ドサ
「おい、夏蓮しっかりしろ!夏蓮!!」
「夏蓮さん!!!」
「夏蓮さーーーん!」




