表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
解像度×理解度  作者: 霧科かしわ
29 我を通し手を伸ばす
811/997

29-15 「スライム Lv100(その四)」

 たまたま三人の攻撃が重なる瞬間があった。恵斗がスライムの体勢を大きく崩した瞬間に樹の攻撃がスライムを大きく抉って、そんでもってそのタイミングでくーちゃんが弾丸をぶち込んで。もうこれしかない、このチャンスを逃す理由がないってんで勢いよく駆け出した。

「っ恭也!!」

「問題ねぇ!ここで決める!」

 発光体がいままでにないくらい輝いて、ステラさんも白銀の煌めきを全身に纏って冷たい冷気を吐き出してる。イメージは好調だ、これで決めれなきゃどこで決めるってんだよ。

「俺達は必ず辿り着く……!」

地面を踏みしめろ、見えなくてもあると信じて貫け、一撃で決めろ!虚空に止まる剣、スライムの内部から根を伸ばすかのように霜が走り、氷の華が咲き誇る。痛みを幻視するような一瞬、息を飲んだその一秒でスライムは氷像と化したが……!?

 スライムの動きが不自然に止まる。かと思えば超高速で小刻みに震え始めた。予想外の挙動に固まる俺を放置してスライムはその震えを派手にしていくが……これは、一体何……?ああでも端の方が形を留められずに崩れ始めたから、このまま溶けきれば良い……よな?

「やったか?」

「そ……いや待て、これは……!?」

「スライムが変化し……!?」

「恭也下がれ!第二形態になる!」

「嘘だろ!?」

 ダメなのかよ!!あんだけ堂々と格好つけたのに!ベシャ、と一度完全に崩れ落ちたスライムはそのまま間髪入れずにひとの姿をとり始める。あーなんか悠人さんっぽーい。

「おい詰んだが」

「それこっちのセリフ。どうすんだよこれ」

「核潰しても動くのは聞いてねぇ!」

「くーちゃんこれどうなってんのー!?」

「余に聞かれましてもー!」

くーちゃんも分かんないんだったらお手上げじゃないですかねぇ……?そんなことを考えてたら恵斗がいないことに気付く。おいまた迷子か?

「おい恵斗どこ行った」

「は?このタイミングでいなくなるのはどう考えても嫌がらせだろ」

「迷子紐着けといた方がいいんじゃないじゃろか」

「この歳になって迷子紐は俺の尊厳がなさすぎる」

「あ、けい」

「「えっちゃん!!!?!?!?」」

 俺とくーちゃんの声が盛大に重なる。え、えぇ……!?何か当然の様に恵斗がえっちゃんを抱えてるんですけど、どういうこと……!?恵斗も特に疑問には思ってなさそうだし、まさかあの一瞬で階層行き来してえっちゃんを捕まえて来た?それどんなほむらさんだよ。

「余困惑」

「俺も困惑」

「そりゃここは悠人さんと悠人さんを取り巻く世界の核なんだから、えっちゃんだっているだろ」

「そういう問題?」

「あーだから第二形態ね、納得」

「樹は納得しても俺は何も分かってませんが???」

「ざっくりいうと取り込まれた人数分残機は増えるだろ」

そういうシステムなの???つまりさっきの攻撃で残機……えっちゃんが解放されたと……???じゃあ逆にくーちゃんが無事なのは何?

ここまで読んでくださりありがとうございます!

面白かったらブクマや高評価お願いします。喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ