第2話 パート2
探偵部はかなり歴史ある部活動なので、OBにすごい人がいる(らしい)。
ーーA市警察署 対策本部前ーーーーーーーーー
部長「……というわけです。捜査に参加させてください!」
犬山「んなことを急に言われても無理だろ。捜査は警察庁から派遣される警部がやるらしいし。」
この40代の男性は犬山警部補といって、探偵部出身の警察官だ。探偵部の卒業生には警察関係や司法関係の人が多いらしい。犬山さんもそのうちの1人だそうだ。
部長「そこを何とか…」
警官「犬山警部補。」
犬山「どうした?」
警官「警察庁から派遣された警部がいらっしゃいました。何でも警部補と話したいとのことで……」
そこに1人の男性が現れた。
?「久しぶりだな、犬山。」
犬山「丸山先輩じゃないですか!?」
部長「ええと…誰ですか?」
犬山「俺が探偵部1年生のとき、部長だった丸山さんだ。」
丸山「ん?その子達は?」
犬山「今の探偵部ですよ。実はですね……」
丸山「分かった。いいだろう。特例措置として捜査に加わるのを許可する。」
部長・犬山「いいんですか!?」
丸山「最近は探偵部の活躍を聞かないからな。ここらでビシッとやってくれ。」
探偵部員一同「ありがとうございます!」
丸山「だが、現場には入れんぞ。展示室の前の廊下で張ってもらうからな。」
部長「わかりました!」
探偵部員らが警察署を去ったあと、犬山は丸山に聞いた。
犬山「本当に良かったんですか?」
丸山「最近はどうも手ずまり気味でな。ここらで新しい風でも巻き起こしてもらいたいんだよ。いい経験にもなるしな。」
犬山「しかし……」
丸山「大丈夫だ。責任は俺がとる。」
自信満々の丸山を見て犬山は
犬山(この人が上司だっらな…)
と思った。