【閑話】双子のお披露目会 1
ノエイデス家の保育ルームは毛足の長いラグが敷き詰められ、土足は厳禁。
ハイハイを始めた双子がどこまでも自由に突き進める仕様となっている。テーブル、椅子は撤去され、広い部屋の一角はクッションとブランケットが常に使い心地の良いように配置されている。
その双子の為に整えられた部屋で、仲良く2人で腹ばいになっている双子の間に食パンが収まっている。その長さはおよそ3斤ほど。ウエストのくびれが清川に居た頃と比べて皆無、消滅してしまっているので、長方形の食パンそのまんまである。
ノエイデス家のペットとなった小夏の現在の姿は、動物病院に行ったとしたら減量指導を100%受けるであろう太ましさであった。
魔国に来て魔獣化してしまった小夏は、大きさが食パン2斤サイズ位のマメシバから3斤ほどの芝犬クラスにサイズアップしたのだけど、成長はそこで止まったのでノエイデス家の室内犬としてとっても可愛がられている。
この食パン体型を見れば、可愛がられすぎ、甘やかされすぎであろう事が容易に想像できるというものだ。
そんな食パン化している小夏なのだが、双子が新生児期を過ぎて保育ルームに転がるようになった頃、ちょいちょい保育ルームに出入りするようになったのだ。
衛生面が心配されたが、魔獣化の影響か大量の抜け毛があったマメシバ時代と比べると抜け毛は非常に少なく、双子も小夏を怖がらずに興味を示したので小夏の保育ルームの立ち入りが許可された。
小夏はなんとなく双子を守る立ち位置でいるようで、双子の傍で横たわり、何をするでもなく双子を見守り、時には一緒に昼寝などしている。
そして小夏はとても我慢強い事も新たに分かった。
今エリカが腹ばいになった状態で、右手を小夏に伸ばして小夏の頬下から喉元を掴み、ぎゅーっと下に引き下ろしている。小夏は顔の形が変わってしまっているが、怒ることも無くエリカにされるがままに耐えている。小夏のほっぺ、すごい伸びる。
今保育ルームにはノエイデス家の子守日勤チーム2名と私、お兄ちゃんがいる。ちーちゃんは双子を私達に任せて、少し遅いお昼ご飯を食べに行っているのだ。
そして私とお兄ちゃんは小夏の顔の柔軟性の限界を、固唾を飲んで見極めようとしていたのだが、いくら我慢強い小夏にも限度があったようだ。小夏の下顎が徐々に下がり始めた所で顔をブルブルしてエリカの手を外し、保育ルームを出て行ってしまった。
開け放たれている保育ルームをさっさと出て行った小夏は、廊下で出会った使用人さんのスカートに噛みついて引っ張っている。小夏はあんな事する子だったっけ?おやめ下さいとか、小夏相手にとても丁寧な使用人さんは、形ばかりの抵抗の末スカートのポケットからジャーキーを1欠けら差し出した。それを小夏はさも当然のようにゲットすると、用は済んだとばかりに小走りで使用人さんから離れていった。
食パンになった原因はあれじゃん。
小夏は私の服には噛みついてきた事はない。大好きなお兄ちゃんには当然、服に噛みつくような真似はしない。小夏は相手を見て、自分に激甘で且つおやつを常備している人を狙っておやつをせしめているようだ。
「・・・お兄ちゃん。小夏のダイエット、本気で考えた方がいいよ。本当に食パンと見分けがつかなくなるよ。おやつ禁止にしないと」
私は自分のダイエット進捗状況を棚に上げてお兄ちゃんに言う。
「ううーん。皆に愛されている証拠だしなあ。コナツへの餌付けは我が家の犬好き達の癒しでもあるんだよなあ」
お兄ちゃんが苦渋に満ちた顔をしているけど、ペットは可愛がるだけじゃダメなんですよ!なんて事はお兄ちゃんも犬愛好家の皆さんも重々分かっているだろうけどね。
それとも魔獣となった事で小夏には何か変化はあったのだろうか。皮下脂肪がパワーの源になるなんて、異世界ご都合主義が発動していたりするのだろうか。
「いや、それはない。単純に体に悪いとは俺も思ってる」
「そうだよね」
どうにかして小夏のダイエットを考えないとね、とかお兄ちゃんとのんびり話しながら双子を見守る。
小夏に逃げられたエリカは部屋の突き当りまでハイハイで移動して、四つん這いから上体を起こし、壁に手を付いて掴まり立ちをした。そこからエリカは結構な速さで壁を伝いながら歩き始める。子守日勤チームの1人がしっかりとエリカの後を付いて行っている。
一方クリスは、腹ばいから横回転で転がり、スムーズに上体を起こして座り込んだ。位置を移動したクリスはちょうど私の隣に座る形になった。クリスは私の左腕をむんずと掴んだ。そのまま私の膝の上に来てくれるのかと思ったら、クリスは私の腕を掴む位置をどんどん上部に移動させていく。クリスは私を利用して掴まり立ちをした。
エリカもクリスも良く掴まり立ちをするようになった。
「おおっ!」
そしてクリスは私から両手をパッと離し、しばらく二本足で自立して立った。その時間、10秒ほど。その後はドシンと尻もちをついてしまうのだけどね。おむつはまだ取れていないので、いくら尻もちをついても痛くは無いので大丈夫。
これは意外だったんだけど、クリスは掴まり立ちから果敢に手を離し2足歩行に挑んでいくのだ。エリカは伝い歩きが楽しくて仕方が無いらしく、一度壁に手を付くとずっと飽きるまで一所をグルグルしているけれど、クリスがエリカより先に両手放しの2足歩行に挑んでいるのがとっても意外。
「クリス、もう少しだったねー」
「もうすぐ歩き出したりしてな」
「そろそろ良い頃合いですね」
振り返ると保育ルームの入り口にエイダお祖母ちゃんが立っていた。
「お祖母様、頃合いとは」
「双子のお披露目会です」
キリリと引き締まった表情でエイダお祖母ちゃんは言った。
そういえばお祖母ちゃん、前にそんなこと言ってたなあ。
「子供のお披露目会って時期とか決まっているものなの?」
「子供が歩き出す頃にお披露目会は行われるのですよ。カイトの時もノエイデス家で盛大にお披露目会を開いたのです」
「へえー」
自分の話になり、お兄ちゃんは若干照れくさそうだ。
エリカとクリスが生まれてこの前10回目の誕生日が過ぎたのだけど、2人ともまだまだ赤ちゃんだ。けれど卒乳は済んで、夜も長く眠る様になっているそうなのでお世話は格段に楽になった。魔族の赤ちゃんは成長にとっても個人差がある。双子の成長を地球の子供と比較すると、10年で1歳位の成長スピードじゃないかとちーちゃんは言っている。お兄ちゃんの時もそうだったんだろうけど、双子はお世話する大人が大勢いるのでクルム君位にまで成長するのは50年かかるんじゃないかと言われている。同じ魔族でも一般家庭の赤ちゃんの成長スピードは物凄く速い。その子の寿命と生育状況にも成長スピードは左右されると言われている。
「ナツ、お披露目会をするにあたり、セヴェルカルム様にお願いがあるのです」
「セイに?」
「皆が揃ったら色々とお披露目会について相談しましょう」
お祖母ちゃんからセイへのお願いなんて珍しいなあ。
私はノエイデス家で家族達とのんびりしながらセイ達の帰宅を待った。
その日の夕方、政務部門会議が終わってブランパパとセイとトーコちゃんがお城からノエイデス家に帰って来た。
そして皆が集まったサロンにて、エイダお祖母ちゃんからお披露目会についてのお話があった。
「今から半年後に双子のお披露目会をします」
相談じゃなくて決定事項だった。
しかしブランパパもちーちゃんも意義なさそう。ノエイデス家の面々は張り切るエイダお祖母ちゃんを全面的に歓迎しているので、我が子のお披露目会を取り仕切るエイダお祖母ちゃんを見て、ちーちゃんはニコニコ笑顔だ。嫁姑仲が良好で何より。
「これが一般的なお披露目会セットなのだけど」
言いながらお祖母ちゃんがサロンのローテーブルに3つの宝石細工を置いた。1つ目は緑色の球。2つ目は黄色い花びらが沢山ついた花。3つ目は真っ赤な楕円形の何か。黄色い花は花弁から茎まで入れて10センチほど、他の2つは5センチ位の大きさかな?それぞれエメラルド、イエローダイヤモンド、ルビーだそうです。直径5センチのエメラルドとか、地球なら博物館に展示されるレベルだよね?価値がどれ程なのか想像も出来ない。
「これはドラゴンの翠玉。こちらは黄金蓮華。これは紅大宝貝。これらは全て宝石で象られています。子の健康と豊かな生活、愛情豊かな人生を願って親が子に用意するのです。ちなみにこれはカイトの物ですよ」
「へえー」
凄い色鮮やかで奇麗。縁起も良さそう。
ノエイデス家は財力に物を言わせて宝石細工をお兄ちゃんの為に作らせたそうなのだけど、一般国民はガラス細工を購入するのだそう。
「今回のお披露目会には双子の為に是非本物を用意してあげたいのです」
本物。
ブランパパとお兄ちゃんを盗み見ると、パパはいつも通りだけどお兄ちゃんがすんごくビックリしている。セイは通常運転の無表情だ。
「お祖母様。この宝石細工でも十分奇麗だし凄いけど、これじゃダメなの?」
首を傾げながら質問するトーコちゃんに、エイダお祖母ちゃんがフッと目元と口元を緩めた。トーコちゃんもすっかりノエイデス家に馴染んでいる。手がかかる子ほどエイダお祖母ちゃんは可愛いらしく、私とは逆ベクトルで元気一杯だけど抜けているトーコちゃんも非常にお祖母ちゃんに可愛がられている。
「これはカイトの為に用意した特注品です。駄目ではありませんが、今ノエイデス家は過去において類を見ない程に財力と武力を有しています。カイトにももちろん、その当時の出来得る限りの事はしました。だから双子にも今、出来得る限りの事をしてあげたいの。ブラン、カイト、セヴェルカルム様。あなた達には双子へのお祝いの品を手に入れてきて欲しいのです」
お祖母ちゃんが言う財力はブランパパで、武力がお兄ちゃんとセイなんだろうな。
「ブラン、あなたには紅大宝貝をお願いします」
「ノエイデス家の財力をもって、必ずや手に入れて見せましょう」
「カイト、あなたにはドラゴンの翠玉をお願いします」
「・・・全力を尽くします」
「セヴェルカルム様には、黄金蓮華をお願いいたします」
「わかった」
かぐや姫のような事を言い始めるエイダお祖母ちゃんに、三者三様に了承の返事を返す。
「それを各4個ずつ、4セットお願いしますね」
「「「4セット」」」
3人の声がハモった。
「お祖母ちゃん、なんで4セットなの?」
「ナツ、あなたとトーコが産む子の分も準備をしておくのですよ」
「そっかー・・・」
さも当然です、という顔をしたエイダお祖母ちゃんには私からは何も言えない。トーコちゃんからも何も言えない。こればっかりは授かりものだからなあ。数年先のことかもしれないし、数百年先のことかもしれないし・・・。
「これは私の性格だから、気にしないでもらいたいのだけど。ひ孫達にもしっかり余裕をもって準備をしておいてあげたいだけなのよ。ナツとトーコを急かすつもりは無いの。何より授かりものなのだし、妻だけが責任を感じる必要もないわ」
「そうだよね!まあ頑張るけど!」
元気よく答えるトーコちゃんの隣でお兄ちゃんが口元を押さえて頬を赤らめている。あー、うん。私達は自然に身を任せますので。
「期限は半年です。無理は承知の上です。代替品も用意しておきますが、皆さん頼みましたよ」
エイダお祖母ちゃんから期限も言い渡された。
お披露目会の主催側としてノエイデス家の嫁達はエイダお祖母ちゃんのお手伝い。ノエイデス家の男達は宝物を求めて活動する事となった。
それからお披露目会セット収集チームによる打ち合わせが行われた。
「実は、私は既に宝貝を2つ手に入れている」
ブランパパの言葉に、お兄ちゃんが更に深刻な顔になった。
「紅大宝貝は金を積んで市場に目を光らせていれば時間はかかるが手に入るのだ。だが翠玉と黄金蓮華は無理をする事はないぞ。黄金蓮華はどこにあるかも分からない。翠玉はフォレストドラゴンの体の中に出来る石だという。排泄されたものを巣穴に貯める習性があると聞くが、定かではない。フォレストドラゴンの生息地は深淵の森の最深部だ。カイト、お前の部隊を引き連れて行っても厳しいだろう」
「しかし、何もせずに諦めるなど・・・」
「カイト、虎とトランウィッシュを貸すけど」
「いいのか?」
虎とトランお爺ちゃんの投入は、お兄ちゃんの部隊としても大きな戦力の増強になるよね。
「虎がいれば、深淵の森で虎より弱い魔獣は寄り付かないでしょ。まあ虎より強い魔獣、魔物なんて、アルデヴェンネ位だから考えなくていいよ。深淵の森の主が虎だから、深淵の森の中で安全に野営も出来る。それとトランウィッシュは料理が出来る」
それを言うならトランお爺ちゃんも攻撃要員の筈なのだけど。虎(物理)とトランお爺ちゃん(魔法・料理)の増強なので、深淵の森に行くなら是非連れて行って欲しい。
「セヴェルカルム様はどうなさるのですか?」
「奈津。ちょっと一緒に旅行に行かない?」
ブランパパの質問の後に旅行に誘われる私。
「いいよ!」
そして毎度のことながら深く考えず了承する私。
そんなわけで、お兄ちゃんは部隊を鍛える名目で虎とトランお爺ちゃんと一緒に深淵の森へ。私とセイは、小虎ちゃんとドッドお爺ちゃんと一緒に黄金蓮華を探す旅に出る事に決まった。
私達とお兄ちゃんは同日に出発する事となった。
まずは一度ノエイデス邸に集合し、それぞれのチームに別れる事に。
虎と小虎ちゃん、省エネフォームのお爺ちゃん達もノエイデス邸の玄関前に集まっている。
そして虎が小夏を胸元に抱き込んで毛繕いをしているのを、ノエイデス家一同と使用人の皆さんで目を細めて今見守っている所です。虎が小夏に会うの久しぶりだからね。サイズ的に虎の2舐め位で小夏の全身の毛繕いは終わってしまいそうだけど、虎はずーっとペロンペロン小夏を毛繕いしている。小夏も気持ちよさそう。虎の舌はしっとりしたビロードみたいで、不思議な事に唾液でべっちゃりする事も無い。その気持ち良さは私も経験済みです。
「虎、カイト達を頼む」
「グルガアアア!」
セイのお願いに対して気合十分の虎の咆哮。
「虎殿、よろしく頼む」
セイの隣に立つ、若干緊張の面持ちのお兄ちゃん。
お兄ちゃんはモフモフ大好きな人だけど、虎と小虎ちゃんに関しては2匹が神獣という事もあり、深淵の森で出会ってからずっと敬意を持って接している。特に虎母さんの方。小虎ちゃんはまだまだ言動が子供っぽいから神獣といえど可愛いもんね。
虎は透き通った水色の瞳でジッとお兄ちゃんを見ると、ペロンとお兄ちゃんの顔面を1舐めした。さらにペロンペロンと2舐め3舐め。
「と、虎殿・・・」
真っ赤になるお兄ちゃんを前足で抱き込むと、横倒しにして胸元に抱き込む虎。全く抵抗出来ないお兄ちゃん。虎の胸元には先に抱き込まれていた小夏がいて、お兄ちゃんが密着してきたので喜んでお兄ちゃんの顔をベロンベロン舐め始めている。小夏のペロペロはしっかり唾液付きです。
「う、うう・・・、虎殿」
虎はしっかり胸元にお兄ちゃんを抱き込むと心行くまでお兄ちゃんを毛繕いした。虎の前足から解放される頃にはお兄ちゃんは主に小夏の唾液でぐちゃぐちゃに。お兄ちゃんは顔を真っ赤にしたまま放心状態。
「あはははは!カイト良かったじゃない!虎がカイトを自分の子供認定したみたいだから。絶対にカイトの事を虎は守ってくれるよ。エイダも安心していい・・・、ふっ、あはは!」
玄関前に並んでいるノエイデス家の家族一同も、使用人さん達も、笑うのを我慢しているのにセイは遠慮なく大笑いしている。毛繕いされたら子供認定なんだ。ほぼ会う度に毛繕いされている私は完璧に子供認定されてたー。
虎の毛繕いで腰砕けになったお兄ちゃんにセイが清浄魔法をかけた。
「こりゃ!しゃんとせんかい、将軍よ!お主が遠征の指揮官じゃからのっ」
そのお兄ちゃんのお尻をトランお爺ちゃんが飛び上がって引っぱたいている。
「トランお爺ちゃん。お兄ちゃん達をよろしくね。ご飯のお世話もお願いね」
「ナツちゃん、お任せあれ!儂が腕によりをかけた深淵の森フルコースを坊主達には振る舞ってやるからの」
深淵の森フルコースが非常に気になるけど、トランお爺ちゃんならお兄ちゃん達の体調管理もバッチリしてくれるはず。お爺ちゃん達はドーピング用のご神果も十分持っているし、トランお爺ちゃんは部隊全員を連れて神域まで一気に転移できるので、これ以上はない安全措置は取られている。危ない目に遭う方が難しい位なので、エイダお祖母ちゃんもにこやかにお兄ちゃんを見送れるというものだ。
ただ今回はノエイデス隊の訓練名目で深淵の森に向かうので、可愛いスズメ型騎獣に乗って、正規のルートで森に向かい、帰ってくる。往復だけで1カ月くらいはかかるし、ドラゴンの翠玉を手に入れるまでどれ位かかるか分からないから、お兄ちゃんチームの採取遠征は2~3カ月はかかるだろうという見通し。
「トーコ、行ってくる」
「頑張れカイト。その間ノエイデス家は私が守るから!」
頼りがいがありすぎる奥さんに、お兄ちゃんは行ってきますのキスをする。そしてブランパパ、ちーちゃん、エイダお祖母ちゃんと順番に行ってきますのハグをする。
「お兄ちゃん行ってらっしゃい。お互い頑張ろうね!」
「おう」
お兄ちゃんは私の頭を気が済むまで撫で繰り回してから、虎の鞍の上に飛び乗った。トランお爺ちゃんは鞍の後ろに取り付けてある大きい台座に飛び乗る。お爺ちゃんはマジックバックも持っているんだけど、台座にも荷物はぎっしり積まれている。傍から見てほとんどが食料だと分かる。虎母さんがいれば魔獣は一切寄り付かないだろうし、深淵の森は温暖湿潤で一日の気温の上下変動もあまりないので、とっても安心安全なキャンプである。試練としてはフォレストドラゴンとの対峙だけだね。これがどう転ぶか分からないけど、最悪虎母さんがどうにかしてくれるでしょう。
それから虎は1つ吠えると、走り出した。あっという間にお兄ちゃん達の姿は見えなくなる。これからお兄ちゃん達は王都の外門に集合している部下さん達と合流するのだ。




