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無限の可能性 進化と退化の軌跡 Let's Monster Battle  作者: 夕幕
第6章 ギルド結成

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第74話 VSレッドゴブリン②

 レッドゴブリンにデバフや状態異常を付与できたのは大きい。

 このまま少しずつ削っていこう。


「ライトウルフ、もう一回ブルーにプチヒール」


 ただその前にブルーのHPを全回復させておこう。

 これでブルーのプチヒールを温存しつつ、万全の状態でレッドゴブリンと戦える。


 剣士(ソードマン)はまだダークスラッシュのスキルが使えたけど、ここは深追いせずに下がる。

 レッドゴブリンは前情報が殆どない初見のモンスター。

 慎重に戦いを進める。


 剣士(ソードマン)から思わぬ奇襲を受けたからかレッドゴブリンは辺りを見回してブルーたち3体のモンスターの居場所を把握する。

 そして警戒心からか全く動く気配を見せない。


 完全に自分から動く気が無さそうだな。

 こっちから仕掛けるしかないか。


「ブルー、スカーレットアロー、電光迅雷」


 先ずはブルーに仕掛けてもらう。

 ここで3体同時に動いては攻撃が単調になる。

 それだとレッドゴブリンには通用しない気がする。


 レッドゴブリンはブルーの放ったスカーレットアローを無駄の無い最小限の動きで回避して、ブルーを迎え撃とうとする。

 その最中でも剣士(ソードマン)とライトウルフへの警戒は一切怠っていない。


 こちらの攻撃を当てるには相手の想像を上回る必要がある。

 その可能性が最も高いのはブルーだ。

 完全にブルー頼みの戦い方になってるけど、相手が強いから仕方ないと割り切るしかない。


 電光迅雷を使った高速移動で翻弄しようとするもレッドゴブリンは微動だにすらしない。

 それでも常時この状態を維持して高速移動がてきる訳ではないので、ブルーは意を決してレッドゴブリンの背後から仕掛ける。


 その瞬間、レッドゴブリンの口元が僅かに緩んだ。

 レッドゴブリンは背後からの攻撃にも関わらず、タイミング良くバク宙してブルーを躱した。

 まるで後ろに目が付いてるかのような動きだ。


 自分が先ほどまで立っていた場所をブルーが通り過ぎた時、炎を纏った拳でブルーを地面に叩きつける。

 地面に叩きつけられたことでプルンプルンとバウンドするブルーを今度は炎を纏った足でサッカーボールを蹴るかの様に蹴り飛ばした。


 ディバインシールドはクールタイム中で使えない。

 つまり、ブルーはノーガードでレッドゴブリンの攻撃をまともに二回くらった。


「ブルー!!」


『ブルー DOWN』


 たったの二撃でブルーが倒された。

 残るモンスターは剣士(ソードマン)とライトウルフのみ。

 エースモンスターであるブルーが早々に倒された以上、勝ち目は無いと言っても過言では無い。


 でも、それは最後まで全力で戦わない理由にはならない。

 常に勝ち続けられる訳ない。

 負ける時は負ける。

 たぶんレッドゴブリンに負けるだろうと思っていても、この戦いが更なる成長に繋がるように足掻くだけ。


 落ち着け、考えろ。

 ブルーがたったの二撃で倒された。

 剣士(ソードマン)とライトウルフでは恐らく一撃だろう。

 距離を取って閃撃やプチシャインで攻撃するのが一番の安全策か。

 いや、それだと遠距離攻撃の手段の乏しいこちらが各個撃破されて終わるだけ。


「よし、剣士(ソードマン)とライトウルフはレッドゴブリンとの距離を詰めて!数の優位を活かして近接戦で()()!!」


 剣士(ソードマン)は少し不安げな雰囲気があったが、レッドゴブリンを倒すという言葉を聞いて安心したかのような感じがあった。

 ライトウルフもその言葉を聞いて俺がやってやる!と言わんばかりの何かがある。


剣士(ソードマン)はダークスラッシュ。ライトウルフは距離を詰めながらプチシャイン!」


 ただ闇雲に距離を詰めようとしても各個撃破されるのがオチ。

 だからまずはプチシャインで攻撃することでレッドゴブリンに選択を迫る。

 回避するのか迎撃するのか。


 レッドゴブリンは迎撃を選択した。

 右手に炎の玉を出現させ、それをプチシャイン目掛けて投げた。


「今だ!ライトウルフ、シャインダイブ!」


 まだ剣士(ソードマン)は距離を詰めきれてない。

 それでも着実に距離を詰めているからレッドゴブリンの意識も僅かだけど、ライトウルフから剣士(ソードマン)に移っている。

 そこにシャインダイブを使ってライトウルフが突撃する。

 剣士(ソードマン)の方が先にレッドゴブリンとの距離を詰め切ると思われたが、これによってライトウルフの方が先にレッドゴブリンとの距離を詰め切った。


 想定外のことだったが、レッドゴブリンにとっては対応圏内の攻撃。

 意識を完全にライトウルフのみに向けて迎撃をしようと再び両手に炎を纏う。


「よし今だ!剣士(ソードマン)、閃撃」


 剣士(ソードマン)の閃撃が頭から完全に抜け落ちていたのか、ライトウルフの迎撃に集中するあまり気づくの遅れた。

 それでもギリギリの所で回避には成功したが、体勢を崩してしまった。

 そこをすかさずライトウルフがシャインダイブで攻撃する。


 体勢が崩れてしまったレッドゴブリンはライトウルフのシャインダイブによって剣士(ソードマン)のいる方に吹き飛ばされた。

 もちろん、狙ってやった訳ではなく、ただの偶然。

 それでも千載一遇のチャンスに変わりはない。


剣士(ソードマン)、風薙ぎ、ダークスラッシュ!」


 偶然にもレッドゴブリンが目の前に転がってきたことに驚きながらも冷静に指示通り、攻撃に移る。

 剣士(ソードマン)の剣がレッドゴブリンを捉えると思われた時、レッドゴブリンは吹き飛ばされた勢いと右腕の腕力だけで大ジャンプを決めて剣士(ソードマン)の剣を掻い潜って背後を取った。


 え?嘘でしょ!?

 そんなのあり?


 剣士(ソードマン)の背後を取ると即攻撃に移ったが、剣士(ソードマン)が左手に持つ盾でそれをいなした。

 そこからは短い時間だったが、剣士(ソードマン)とレッドゴブリンの激しい攻防が繰り広げられた。

 最後はレッドゴブリンが右足で剣士(ソードマン)の盾を蹴り上げ、そのまま流れるように左足で防御がガラ空きになったお腹を蹴り飛ばす。たった一撃で剣士(ソードマン)のHPは0になった。


剣士(ソードマン) DOWN』


 その後、ライトウルフとレッドゴブリンの1対1となったが、縦横無尽にアクロバティックな動きをするレッドゴブリンを捉えることはできず、あっさりとライトウルフのHPは0になった。


『ライトウルフ DOWN』


 結果的に剣士(ソードマン)がレッドゴブリンのHPを単独で1割近く削っただけで、ブルーとライトウルフはほとんどダメージを与えられなかった。

 敗因は挙げたら切りが無いが、強いて言うなら二つ。

 一つはエースモンスターであるブルーが早々に負けたこと。

 剣士(ソードマン)はレッドゴブリンと短い時間だったが、単独で戦った。

 もし、ここにブルーがいたら結果は大きく変わったかもしれない。


 もう一つは純粋にLv不足。

 3体ともまだEランクのLv上限の30に到達していない。

 ブルーは進化したばかりだから致し方ない部分もあるが、剣士(ソードマン)とライトウルフはLvが低すぎる。

 Eランクダンジョンのボスモンスターと戦うにはまだステータスが低い。

『豚蜜』で勝てたのは相性が良かったからであって、実力とは言い難いところもあった。

 今回のレッドゴブリン戦でそれが証明された形となった。

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