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無限の可能性 進化と退化の軌跡 Let's Monster Battle  作者: 夕幕
第3章 『静寂の魔巣』

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第41話 VSドライアド③

 分身体の1体が祈るように両手を組むと突如としてドライアド本体のHPが回復し始めた。

 見る見る回復していき、ものの数秒で全回復した。

 ドライアド本体のHPが回復すると祈るように両手を組んでいた分身体が消えた。


 ここまでHPを削ったのに、回復するとか反則でしょ。

 ボスモンスターのHP回復はゲームにおいてご法度じゃないの?


「うわぁ、回復しちゃったよ」


「ほんと。また一からやり直しとか最悪ね」


「でも、与えたデバフや状態異常は解除されてませんよ。全て一からやり直しという訳ではなさそうです」


「…みんな前向き過ぎない?」


「後ろ向きに考えるより、前向きに考える。ネガティブよりポジティブが一番よ」


「いろんなゲームやってたからな。この辺は慣れっこだよ」


「過ぎたことを嘆いても時間は戻りませんから」


 みんなが俺なんかとは違って前向き過ぎる。

 莉菜はあれかな。

 モデルとしていろいろ経験してるんだろうな。

 郁斗に関しては今まで一体どんな理不尽なゲームをしてきたんだろう。

 ある意味そこが気になった。

 オリヴィアは随分と達観してる。

 ていうか、寧ろ生き生きしてる気さえする。


 でも、みんなの言う通りだ。

 あれから冷静に状況を分析したらわかったこともある。

 ドライアド本体がHPを回復するには分身体1体を犠牲にする必要がある。

 あれから追加で出さないってことは分身体を出すにも何かしらの条件があるのかな。

 だとすれば、回復できるのは現時点ではあと4回。

 でも、回復される前に分身体を倒したらどうなんだろう。

 それにHPを回復する為の条件もわからない。

 残りHPが5割を下回ったらなのかな。


「とりあえず、全体攻撃スキルのクールタイムが明けたら分身体を撃破しましょ!」


「まあ、このまま戦っても回復されるのがオチだならな」


「はい、わかりました!」


「うん、了解ってブルーは全体攻撃スキル持ってないや。ならその時、本体はブルーが相手するよ」


「「「お願い(します)!」」」


 作戦は決まった。

 先ずは全体攻撃スキルのクールタイムが明けるまで、何とかして凌ぐ。

 全体攻撃スキルのクールタイムが明けたら一斉攻撃。


「エルナ、ロックオン、フレイムランス、シャインランス」


「ブルー、プロミネンスアタック」


「コン、二尾の焔」


「カーラ、闇刺突、連続突き(闇)」


 エルナは空中から魔法で攻撃。

 ブルーとコン、カーラは三方向から接近。

 とりあえずは、先ほどと同じように攻める。

 するとドライアド本体は風魔法のウインドカッター、ウインドボール、トルネードをはじめ、土魔法のアースバレット、アースクエイクと使える魔法全てを使って迎撃しに来た。

 何がなんでも近づけたりしないという強い意思を感じる。


 それから何とか全体攻撃スキルのクールタイムが明けるまで時間を稼ぐことに成功した。

 そのタイミングで再びカーラは上空からダークウェーブを、地上からエルナはスターフレイムショットを放った。

 これにより、樹の根を掻い潜ってエルナの攻撃はドライアド本体と分身体に直撃。

 直前までブルーやコンが近接戦を仕掛けて、ダメージを与えていたこともあって分身体のHPは残り1割まで削れた。

 最後はカーラのナイトメアで分身体を一掃。

 ドライアド本体のHPが回復するとかは特になさそうだ。

 それに新しく分身体が出現する素振りもない。


「許さない。どれだけ傷つければ気が済むの?」


 ここで再びブルーたちを樹の根が襲う。

 しかも量が増えてる!

 もしかして、分身体を倒すとドライアド本体のHPは回復しないけど、攻撃の密度が上がるとか。

 エルナはカーラがいる空へと退避した。

 ブルーとコンは地上でとにかく躱すことで精一杯。


 その後はまともに攻撃が通らない状態が続いた。

 唯一の救いはカーラの付与したデバフや状態異常が解除されていなかったこと。

 そのおかげでナイトメアでコツコツとダメージを与えることができた。

 でも、逆に言えばそれしかできなかった。

 ドライアドの猛攻に為す術なく、あれから3時間近く掛けてカーラのナイトメアでドライアドのHPを削りきった。

 途中、狂乱モードに突入したが、やることはとにかく防御に徹するだけ。

 ドライアドの攻撃力と素早さが上昇するとはいえ、防御力が低下するから狂乱モードに突入してからは戦いやすかった。

 普通、狂乱モードの方が厄介なんだよな。

 何とも言えない勝ち方だけど、勝ったことに変わりはない。


「何か勝ったって感じしないわね」


「今の俺たちじゃまともにEランクダンジョンの攻略は無理ってことか…」


「どうだろう。『静寂の魔巣』はEランクダンジョンの中でも難易度は高い方だからダンジョンによるんじゃないかな?」


「私も蓮と同じ意見です!それに私たちは『遊楽園』攻略という大きな目標があります。この程度のことで落ち込んでいる暇はありません!」


『遊楽園』か。

 当然と言えば当然だけど、『静寂の魔巣』より難易度は高いよな。

 もっと強くならないとだな!


 そういえば、ダンジョンのボスモンスターを倒したなら宝箱があるよな。

 宝箱のアイテムの分配方法とか何も決めてない気がする。

 銀色宝箱で大した物じゃなければ、揉めたりしないだろうけど、これが虹色宝箱だったら洒落にならないくらい揉めそう。


「それよりも宝箱を開けましょう!虹色宝箱ですよ!」


「「「虹色!!!?」」」


 まさかまさかの虹色宝箱。

 パーティーを組んでダンジョンを攻略しても宝箱から手に入るアイテムは一つだけ。

 パーティーメンバー全員が手に入れることができる訳じゃない。

 まああとパーティーを組むデメリットは、モンスターを捕まえることができないってことかな。

 モンスターは倒すことで捕まえることができるけど、パーティーを組んで倒した場合は強制的に合成素材しか手に入らないようになっている。

 強いモンスターを捕まえたければ、強くなれと運営がプレイヤーに対して言っている訳だ。


 今そんなことはどうでもよくて、虹色宝箱のアイテム。

 プレイヤーなら誰でも欲しい。

 どうやって虹色宝箱のアイテムの獲得権を決めるか。

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