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久しぶりに江藤くんが誘ってくれて、仕事終わりに駅前の居酒屋に来た。
たまーにだけど、一緒にご飯を食べて帰ることがある。
運ばれてきたお通しをちびちび食べながら、私はぼそりと呟く。
「私さ、結婚することになった。」
「えっ。マジか!」
江藤くんは大げさに驚いた後、すぐに「おめでとう」と言ってくれた。
「それにしてはあんまり嬉しそうじゃないね?」
「そう、かな?」
と言いつつも、実際そうなんだよね。
なんか、結婚の報告ってもっとドキドキしたりキラキラしたりするものだと思っていたけど、とてもじゃないけどそんな気持ちにはなれない。
全然嬉しい気持ちになれないんだ。




