30/41
サカキの漫画は…
○ソウマ
なんだろう。なぜか僕は・・・・
サカキ氏が公開処刑されているように感じる!!!!!!
いくら漫画を読んだことがない漫画に関してはど素人のセンゴク君でもここまで理解ができいないことをあるがままに言われるなんて。
サカキ氏・・・君はなんでセンゴク君に漫画を読んでもらおうなんて思ったんだ!?
ていうか、むしろサカキ氏の目の前でセンゴク君がこんな風に問いたださなくてよかった。
きっといくらサカキ氏でもさすがに恥ずかしかったに違いない!!!!
「なんだ、どうした?ソウマ」
「い、いやなんでも」
それにしても、困った。
ここまでセンゴク君が漫画を読んだことがないとは。
そもそも、サカキ氏の漫画は正直に言うと・・・
中二病全開なんだ!!!!
ものすごくファンタジー要素満載で。
ていうか、イッコクノオウのパクリだろってツッコミたくなるところもたくさんあるし。
でも、それでも・・・
僕はセンゴク君を見つめた。
センゴク君は腕を組んで難しい顔をしながらサカキ氏の漫画を読んでいた。
僕は思わず笑ってしまった。
理解したいよね、そりゃ。
サカキ氏が最期に残したものなんだから。




