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蝶カッコ悪い魔王様の敗北

「マサかソノむすめハ…。」

「まさかもなにもさっきマナ自身が言ったじゃない。」


「パリス君が暴走を始めたあの日、

いきなり上空で酷く燃え上がるパリス君を見つけたから、なんだろうと思って見に行ったら、

串刺しになったアイさんとパリス君、潰れた卵があった。

だけど藪の中にもう一つ潰れてない卵があったの。

恐らくあの人間の脅威がなくなればそれを伝えたかったんだろうけど、その前に、…ね。

ただ、あの後暴走したパリス君の近くにあった、マナを放っておくのも気が引けて私が育てることにしたんだよ。」


「ソんな、まサ、か…。」


「正直育てる時は複雑だったな。色々と。

というか、安全な場所に移してわたしの両親同様の放任主義もありかなとか、

そもそも私と血が繋がってないどころかある意味敵の仔なのにとか考えたこともあったけどね。

……本当に癪だけど、パリス君とアイさんの愛の結晶はここにちゃんと残ってるよ。」


「マ、ナ?」


「………ママを苛めるパパは嫌いだよ。」

「だってさ、『パリス』くん?」














………………前略、向こうにいるアイへ、

どうやらオレ達の血を受け継いだ仔は生きていたようだ。

しかもなんかお前に結構似てるし。

嘘みたいだろ?

しかも今娘に嫌われそうで超ピンチなんだって。

だからさ……………だから、もう1回『パリス』として生きてみてもいいか?

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