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たとえ、ゲーム世界に侵食されても  作者: ユキア


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6/6

改造

「カオ、リ?!」


そこにいたのはカオリだった。


「なんだよ!心配したんだぞ?!今までどこ行って……」


「ダメ……」


「は?」


「ヒカル!逃げて!!」


カオリはそういいながらいきなりヒカルへと襲いかかる。


「?!」


ヒカルはなんとか避ける。ヒカルがいた場所はそれこそ無惨に切り裂かれていた。



「カオリ?!なんだよ?!これ?!」


「ダメ、ダメなの!ヒカル!私、もう……」


「何がダメなんだよ!?」


襲いかかってくるカオリを避ける。よく見るとカオリに翼が付いていた。


「カオリ、その姿は……?」


「わたし、わたしね。あんたがいなくなった後、よく分からない奴らに改造されて……」


「そう!改造したんだ!!」


「お似合いよね?!」


どこからともなく2人組の声が聞こえたと思うと空から人が降ってきた。


「うおっ?!」


降ってきたのは少女と少年である。


「お前達は?!」


「私はメル!」


「レイだ。」


「は?誰なんだよ!お前ら?!お前らがカオリをやったのか?!」


「そうだ。」


レイは静かにそう答えた。


「当然の報いよ!」


「はぁ?!カオリがお前らに何をしたっていうんだ!?」



「私達の世界を……」


「メル!」


「はぁい……カオリちゃん殺っちゃえ!」


「ぐぎ!あがっがっがっ!」


カオリはメルの声に不気味な声をあげて反応したと思うと再びヒカルへと遅いかかってくる。


「やめろ!カオリ!!」


ヒカルは剣を抜く事を躊躇った。


「だめ!ダメなの!ヒカル!!殺して!!」


「そんなことっ!出来るわけ……くっ!」


ヒカルの顔にカオリの斬撃が掠れる。


「くそぉおおお!!」


「ヒカル、ありが……」


ヒカルは剣を抜いてカオリを斬った……かに思われたがヒカルはカオリを抱きしめていた。カオリの斬撃がヒカルの肩を切り裂いている。


「ヒ、カル?」


ヒカルとカオリはヒカルの血で血まみれになっていた。


「カオリ、俺はお前を斬らない。大事な幼なじみだから!!だから!戻ってこい!!」


「ヒ、カル……。」


その瞬間カオリは元の姿へと戻った。


「カオリ……ぐはっ……?」


否、カオリの翼はヒカルの腸を切り裂いていた。


「ヒカル、美味しそう……」


「カオリ……」


カオリがヒカルを食べようとしたその時。


「ヒカル君!!」


「「?!」」


リディアがヒカルとカオリの間を割いた。


「ちっ、リディアか!めんどうなやつが来た!メル!戻るぞ!!」


レイはそういうとメルとカオリを連れて逃げてゆく。


「じゃあねぇー!」


「待て!カオリを返せ!」


「ヒカル君!追ってはダメだ!直ぐに回復魔法を!」


リディアの魔法によってヒカルの傷はみるみるうちに治ってゆく。


「リディア!カオリが!」


リディアは黙って頷いた。


「今追いかけるのは危険だ。」


「でも!」


「ヒカル君、分かってくれ!必ずカオリさんは助け出すから!!」


「……わかった。」


「彼らはブラッド。私の世界の殺戮集団だ。」


「殺戮集団?」


「そう、冒険者を襲って改造しては我々のじゃまをしてくる。」


「なんの為に?」


「そういう教義らしい。元はただの宗教集団だったが、トップが変わってからは殺戮を繰り返している。あぶない集団だ!」


「そんな奴らに……カオリが……」


「大丈夫、カオリの事をそう簡単には殺しはしないよ。」


「でも!」


「今は耐えてくれ!」


「……くっ、わかった。」


こうしてリディアと共にヒカルは宿屋へと戻っていった。ヒカルは謎の集団への憤りを感じざるおえなかった。

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