5話
フェリーは予定通りに島に到着し、博康は他の乗客と同じように下船する。
そして下船するとすぐにバス乗り場に行く。
バスは初めて来た時と同じように、バス停に停車しており、博康はそのバスに乗り込む。
バスは博康を待っていたかのように、博康が乗り込むとすぐに走り出した。
そして走り出したバスはあの時見た景色をまた窓の外に流しだした。
「あの時と何も変わらないな……」
窓から見える景色は、あの時と同じように、どこまでも続く海と遥か沖に浮かぶ小さな船を、博康の眼に映し出していた。
そしてバスはしばらく海沿いの道を走り、初めて来た時に降りたバス停の付近まで来ていた。
昔来たその場所を懐かしく感じた博康は、やはり前と同じようにそのバス停で降りて、博康を乗せてきたバスを見送った。
そしてバス停にあるベンチに腰を掛け、バックパックの中から地図を取り出した。
今日の野宿の場所を探そうと地図を広げたのだが、それをやめて初めて来た時に泊まったホテルに泊まることにした。
観光案内所でホテルの予約をして、ホテルに向かう博康。
そしてホテルに到着して、フロントで自分の部屋のカギをもらい自分の部屋に向かう博康。
部屋に入り、カーテンを開け窓から見える景色を見る博康。
まだ、日は沈んでおらず、その光は窓を通して部屋の中に降りそそぐ。
しばらくそこから見える景色を眺め、汗をかいた体を流すためにシャワーを浴びる。
シャワーを浴びて汗を流す、そして少し早い夕食を食べるために部屋を出てフロントに鍵を預けて町に出る。
ホテルからそう遠くない店に入り食事を済ませる、それから街を少しぶらぶらと見て回り、あの時見なかった街並みを見て回る。
そうしている間に日は沈み、辺りには外灯の光が目立つようになってくる。
ホテルに帰る道の途中でコンビニにより、明日の朝食と、ビールを買ってホテルに戻る。
フロントで鍵を受け取り、自分の部屋に戻る。
そして部屋から見える景色を眺める、そこからはあの時見た景色と同じように山を走る道から、時折車のライトが光って見える。
その光を見ながら博康はコンビニで買ってきたビールを飲む。
車が通る度に光が見え、その光は博康を懐かしい思い出の中へと導く。
そしてビールを飲んで少し酔いが回り、昼間の疲れも出て来たのかベッドに横たわるとそのまま眠りに落ちて行った。




