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短編集  作者: 砂糖水
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書きかけですが失礼します…!(;;)力尽きたので投稿します

あとで続きを再掲として上げるかもしれません

黒那には話したくなかった。

ただ、何も知らないままで、馬鹿なままで、その瞳で僕を愛してほしかった。

黒い塗料の入ったバケツを上からひっくり返したくなるような、大嫌いな僕が顔を覗かせる。

幼い頃の僕の顔をしていた。

「おにいさん、どうして泣いてるの?」

綺麗な笑みで、そう言われた。



愛してほしかった、それだけ。その為に何をやっても良かったし、実際倫理観の欠片もない行動をしているのは理解していた。

愛する、に罪が伴わないとまともに愛せない。黒那を見捨てたくなかった。今までの僕と同じになりたくなかったから、そんな僕を、黒那がどうでもよくなった自分の顔を見たくなかった。

それを、どうしてこんなに直視したくないのだろうか。


目の前の人間に言われたことは全てが正論だった。法と世間の言うことに則った拙い話は心底つまらなかったけれど、全てが正しいことだった。

だから、こんなに嫌なのだと思う。正しいことを何も疑わず生きてきたくせに正義ぶって、世界を代表したかのような顔で話している。

嫌いだ。なんにも知らないくせに。

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