魔法少女ビーム、零式です!?
「防衛省・魔法少女部、作戦エリア到着!魔法少女ユーミリア、行きます!」
お揃いの指輪をもらってから初めての防衛戦。
ユーミリアは甘い声を響かせ、空中を華麗に舞いながら杖を振るっていた。
今日の外界の敵は素早い。
ユーミリアは細かく避けながら、的確に攻撃魔法を撃ち込んでいく。
その時、ドローンカメラがユーミリアの手元をアップで捉えた。
もちろんアーサーの指示である。
太陽の光を反射して、ユーミリアの右手の薬指の嵌められた指輪がキラリと眩しく輝く。
配信画面のコメント欄は、その一瞬を見逃さなかった。
『ん…?待って。ユーミリアちゃんの右手の薬指…!?』
『指輪!?』
『いや待て、落ち着け。ただの防衛装備だろ』
その直後、アーサーの指示で画面の別枠に、指揮をとるラピスラズリ兄弟の姿が映る。
アーサーはわざとらしく、右手がよく見えるようなポーズを取った。
そこには当然、ユーミリアとお揃いの指輪。
さらにアルフレッドも、作戦指示用のマイクの位置を調整する振りをして右手を見せびらかす。
そこには当然、ユーミリアとお揃いの指輪。
『あああああああっ!?』
『お揃い!司令官と参謀とお揃いだよ!!!』
『僕たちの部下の証…てコト!?』
『ご祝儀投げ銭受け取れー!』
『末永く爆発しろー!』
「おいユーミリア、リスナーどもが指輪に気付いて騒いでるぞ。ここで決めればさらに投げ銭が飛ぶ、いけ」
「も、もう!アーサー司令官、わざとカメラワーク弄りましたね!?」
「虫除け用の指輪なんです、見せなくてどうするんですか。お揃いの指輪、嬉しいでしょう?」
「…う、嬉しいです!嬉しいですけど!今言わなくてもいいでしょー!?」
恥ずかしさで真っ赤になりつつも、ぎゅっと指輪を握るユーミリア。
「ぐぬぬ…もう、知りませんからね!魔法少女ビーム・零式!!!」
ユーミリアの指輪が、アーサーとアルフレッドの魔力と同調して新しい大規模魔法を生み出した。
外界の敵の群れは、跡形もなく殲滅される。
『おお、新しい必殺技!』
『愛の力ですな!』
『最高のプロポーズ配信でした!』
画面を埋め尽くすお祝いの投げ銭の嵐。
ユーミリアはカメラに向かって照れたような可愛い笑顔を向けて、「たくさんの応援ありがとうございました!」と深くお辞儀した。
アーサーとアルフレッドはそれを満足げに見つめながら、指輪を撫でつつユーミリアの帰還を待つ。
そして戻ったユーミリアを、極上の笑顔で出迎えるのだった。
ユーミリアは配信での指輪の自慢に文句を言いながらも、結局アーサーとアルフレッドにめちゃくちゃに頭なでなでされたりと可愛がられるのだった。
高評価、ブックマークなどありがとうございます!とても励みになります!完結まで頑張っていきますので、楽しんでお付き合いいただければ幸いです!




