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#86 ボウリングデート ♡

わたしはゆきあくんとのプリクラで満足して、ホクホク顔でボウリング場の受付にやってきました。

レーンに向かうと、カコーンと爽快な音が出ていた。


「香織姉、ボウリング提案してたけど、やったことあるの?」

「うん。前に1回だけ、クラスの女の子みんなで行ったことあるけど、とても楽しかったんだー! わたしが一番好きなスポーツかもしれないな~」

「そうなんだね。そういえばボールって何にすればいいのかな?」

ボウリングのボールを何にするか決めている間に、ゆきあくんがそう質問した。


「ゆきあくんはまだ小学生だからこれがいいかな?」

そう言って、わたしは青いカラフルな軽めのボールを渡した。


「うわぁ、意外と重いんだね…」

「もう少し軽い方がいいかな?」

「ううん、これがいいよ」

「そっかー。じゃあわたしはかわいいからこれにしようかな?」

わたしはピンクのカラフルなボールにして、レーンに戻った。


「香織姉、これどうやって持って投げるの?」

「そっか、ゆきあくんはやったことないんだっけ? わたしがお手本見せるから見ててね」

「うん、香織姉頑張れー」

ゆきあくんのかわいいエールを受けて、わたしはレーンに立った。


「えい!」

わたしはピンに向かって投げた。

ボールはカーブして、ヘッドピンに当たった。

ピンは勢いよく倒れたけど、一番端っこのピンが残った。


「あー惜しい!」

「え~、カーブしたよー!?」

「うん、ボーリングのカーブは簡単だからね。もう1回投げるよー」

わたしは残ったピンに向かって投げた。

見事に倒せてスペアを取った。


「すごいね、香織姉!」

「それほどでもないよ~。次はゆきあくんの番だよ」

「はーい」

ゆきあくんはレーンに立ち、ぎこちなく歩くと最後で止まり、止まったまま投げる。

…結果はガターでした。


「あー、ダメだった~」

「まあ、初心者だからしょうがないよ」

がっかりして戻ってきたゆきあくんにそう慰めた。


「レーンの真ん中に三角のマークがあるでしょ? その真ん中とピンの真ん中に狙うように投げた方がいいよ~」

アドバイスを送った後、手本を見せるかのように投げる。

今回はスプリットで、ピンが左右2つに残ってしまった…。

1本は倒せたけど、1本は残った。


「あ~、残っちゃったな~。スプリットは難しいからね…」

「つ、次はぼくの番だね…」

「うん、頑張って!」

ゆきあくんは緊張しながらもレーンに立つ。

同じように立ち止まって投げた。

結果は5本倒した。


「何とか倒せた~」

「うん、お見事だよゆきあくん」

ゆきあくんにそう言って、わたしが投げる番になった。


「えい!」

わたしは気合いを入れて投げた。

すると、ピンはパタパタと倒れていき、全部倒れる。


「やったよゆきあくん! わたし、ストライクとれたよー」

「わー、すごいねー」

わたしはストライクをとれた喜びで、ゆきあくんとハイタッチした。


「ぼくもストライクとりたいな…」

そう意気込んで、ゆきあくんは投げた。

最初は8本倒せて、その後、残った2本も倒せて、スペアをとった。


「香織姉、スペアとれたよー」

「すごいねゆきあくん! 3回目でスペアはすごいよー!」

わたしはゆきあくんと再びハイタッチした。


「よーし、その調子でどんどんいこうー!」

そう言って、わたし、ゆきあくんの順で次々投げていく。




そうして最終フレームになり、わたしは再びストライクを出すことが出来た。

「香織姉、またストライクすごいねー!」

「うふふ、ありがとうゆきあくん」

「でもさすがにぼくはもう勝てないかな…」

ゆきあくんも何回かスペア出していたけど、わたしがたくさんスペアをとっていたので、スコアはわたしの方が離していのでストライクを出してもゆきあくんは勝てない状況だった。


「でも、最後に香織姉にストライクを見せたいな…」

「ゆきあくんのストライクだね! わたしも応援してるからね!」

「うん!」

ゆきあくんがそう言って、レーンに立った。

一生懸命にボールを投げた。

すると、軽めのボールなので勢いはないけど、ピンは次々と倒れた。


「あれ、ストライクとれた?」

「うん、ストライクだよ! ゆきあくん、すごいね!」

「そうなんだね。ありがとう!」

ゆきあくんはあっけにとられていたけど、その後喜んでわたしとハイタッチした。


「まさかストライクとれると思わなかったからびっくりしたよ…」

「うふふ、初めてのボウリングでストライク出すのはすごいよー」

わたしはゆきあくんの頭を優しくなでた。

そんなこんなで1ゲームが終わった。


「それにしても香織姉強いねー。全然勝てなかったよ」

「でもゆきあくんもスコアとれててすごかったよー。今度やったら負けちゃうかも?」

「大袈裟だよー(笑)」

「そろそろ帰ろうか?」

「うん」

わたしたちは、ボールを片付けて、ボウリング場から出る。


「そういえばゆきあくんが初めてのストライクを出したプレゼントがあるみたいだよー」

「えっ、そうなの? 何かなー?」

ちなみにゆきあくんがストライクを出したプレゼントは「プリクラ1回分無料チケット」だった。

それをゆきあくんに見せたら、固まっていた。


「ゆきあくん、もう1回やらない?」

「いやさすがに今度にさせて…」

「そっか~、分かった。楽しみにしてるね、ゆきあくん♪」




読んでいただきありがとうございます。


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