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ミッション!女王蜂を探せ!

サンドビーの幼虫に囲まれ頭を抱えていた。


一応自分のステータス画面の従魔の欄を確認する。

そこには


従魔

妖精の魔王

と記載されていた。

こいつ本当に魔王だったうえに従魔になりやがった。

でも、このまま俺が言わずにスルーすれば大丈夫なんじゃないか?

そう思っていると、


「まもる。本当に私を従魔にしたみたいね。あなた本当に強いのね。従魔は主人の力によっても能力が変わるけど、私の能力の底上げをするなんて。数十年ぶりに感動したわ。ありがとう!まもる。」


普通にバレていた。


「オイッ!お前が従魔になるとか言うから本当に従魔になっちまったよ。どうすんだよ。これは問題ないの?」


「うーん。私が従魔になって問題かぁ。今不戦の約束がされている残りの6人の魔王があなたに興味をもつくらいね!それ以外だと…私のおさめている森の神獣フェンリンがあなたの力を試しにくるくらいじゃないかしら?」

この魔王軽く問題発言ばかりしやがった!!


「俺は何も聞いてない。従魔の解除の仕方を早急に調べよう。」

俺はマジックボックスに入っている魔導書をだす。


攻撃魔法も覚えなきゃいけないし、幼虫に餌もあげなきゃいけないし。

そう思っていたところに、はちみつ部屋での回収が終わったオークたちがきたので幼虫の世話を任せる。


俺は魔導書を開いて従魔の解除の魔法を探す。

ところが最初に見つかったのは攻撃魔法のところだった。


生活魔法から攻撃魔法への転用という項目があった。

これは使えるかも知れない。

どうせ攻撃魔法も覚えなければいけないと思っていたので早速できるだけMPを使わないようにして炎の魔法を唱えてみる。


右の手のひらに小さな火炎の弾ができる。


できた!!ん?でもこれって生活魔法と何が違うのだろうか?

今度は左手に生活魔法を唱えてみる。


両方同じようにできてしまった。

威力が違うのだろうか?


そう思い、砂漠に向けて火炎弾右手を打ち込んでみる。


ボフッ!


と言うのかと思ったらば砂漠のど真ん中に火炎の炎が立ち上がる。

あれ?なんだこの勢い。砂漠じゃなければ大災害になるところだった。


次に左手の生活魔法を打ち込んでみる。


ボフッ!


今度こそボフッとなるはずが…特大の火柱があがった。

あれ?おかしい調整ができなくなっている。


「シェル―?」


「はいマスター。砂漠での栄養補給にはサンドビーの幼虫が一番ですよ。生で食べれば水分もとれますし、焼けば美味しさは馬肉のようです。」


「今日は…ボケにつきあえないんだけど、俺の生活魔法がおかしいんだけど。」


「いえ、マスターの生活魔法は前からあんな感じですよ。前回のビックビーの時もマスターが最大限の魔力で放とうとしたので私が制御させて頂きました。もし仮にマスターが制限なしに魔力を放っていたらば、あそこで生き残れたのはラッキーさんくらいでしょう。」


「えっだってずっとバカにしてたじゃん。」


「過ぎた力は身を滅ぼします。そのため、ある程度成長されるまで私の方で制御させて頂いていました。ご無礼をお許しください。」


「えっ…と、じゃあ生活魔法だと思って使っていたのは?」


「マスターの生活魔法は基本的の他の方の攻撃魔法の最大よりかなり強い火力だとお思いください。なのでMPの消費量をおさえて戦うしかないのでマスターのMPが少なくても問題ないのです。さて、そろそろお戻りにならないと他の従魔が心配をなさいますよ。マスターのご武運を。」


「わかった。ありがとう。いつも助かるよ。」


「えっ?今俺の嫁になってくれって言いました?身体の壁はあっても心はいつも一つですからね。」


「いや…言ってないけど。」


その時轟音を聞きつけたオークたちがやってきた。

「マスター大丈夫ですか?外からかなり大きな音が聞こえましたけど。」


「あぁ。大丈夫だよ。ちょっと攻撃魔法の練習をしてただけだから。」


「えっ…マスター何を目指すんですか?剣だけでさえこの地上で勝てる生物はいませんよ。」

従魔にしてはお世辞がだいぶうまくなったようだ。


「またまた、俺よりも強い人間は他にもいるよ。それに俺は最弱のテイマー職だからな。みんなを守るためにも強くならないと。」


オークとオーガはそのあと2つのクレーターを見つけなにやら騒いでいたが放置でいいだろう。

自称妖精の魔王は、

「こんなのが人間なんて名乗るの?私は…魔王なんて恥ずかしい。」

とか何とか言ってたけど実際魔王ってどれくらいの強さなのだろうか?

もちろん戦ってはみたくないけど。


さて、それじゃあ従魔の解除方法でも調べるか。



部屋に戻って従魔の解除方法を調べるもそれらしいものは発見できなかった。

そもそも俺の意思で解除できないというのもおかしな話ではあるが。


解除できない以上は考えても仕方がない。

他の魔王から逃げきるしかない。


その後はサンドビーの巣の中をまわり外から戻ってきた働き蜂たちを駆除しながら巣の中で1泊することになった。


本来であればさっさとコボルトのところへ戻りたかったのだが、巣が広すぎてすべて探索できなかったのだ。それに、時期王と王妃は見つけたがこの巣の主だけまだ見つかっていない。


頑張ってくれたオークとオーガとラッキーに肉を振る舞い自称魔王にも食べさせたらば、

「なんであなたがこんな高級食材を…しかも従魔に…頭おかしいんじゃないの?」

って言われたけどマジックボックスにまだ大量にあるから気にしなくて大丈夫とだけ伝えておいた。


「規格外すぎるわ。」

って魔王は言ってたけど魔王に言われたくはないんだけどね。


翌日サンドビーの幼虫のところに行くと昆虫のフォルムのまま2足歩行しているサンドビーがいた。

「おはようございます。マスター。まだ言葉がよくわかりませんが大丈夫でしょうか?」


なんて言いながら話しかけてくる。


「ここにどうやって忍び込んだ!?」


「ん!?マスター私達はあなたの子供です。言葉を教えてください。」

そう言って抜け殻を指さした。どうやら一晩でさなぎになり成虫に変態したらしい。


魔物の成長スピードには驚かされる。

まもなく全員が変態するということなのでそれから言葉を教えることになった。




全員が成虫になるには時間がかかるということなのでラッキーと二人でサンドビーの親玉を見つけにいく。一番奥の部屋では下にのびる螺旋階段となっており、かなり深い。

もとは何か別の施設として使われていたのかも知れない。


階段をおりていくとものすごい圧力を感じる。

この圧力は…魔人の時に似ているかも知れない。


ラッキーと一緒に最下層の部屋に入る。

その部屋の入口には大きな鉄の扉でいろいろな物の進入を拒んでいるかのようだった。


「ラッキー入るよ。」


そこにはまさかの姿があった。

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