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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第一幕 邂逅し、始まる。
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【地下】とある一室・三

『ライブド』ミーグとコンビを組む少女。

『ミーグ』ライブドとコンビを組む少年。

『レドラム』地下に棲む老者。

   未の刻。ライブド、ミーグ、レドラム、地下の、とある一室にて。


『レドラム』……あの状態からよく逃げ切れたな。俺もかなり危険な賭けに出たものだ。下手したら俺も、きさまらと一緒に、今ごろ牢獄の中だよ。

『ライブド』わるかったな、迷惑かけて。あたしは、助けて、なんて微塵も思ってなかったよーだ。あたしたちでなんとかなったよーだ。

『ミーグ』……おじさん、ありがとう。

『ライブド』……。……ありがとう。

『レドラム』……はっ、きさまらからそんな言葉が聞けるとはな。明日はきっと、大雪が降るぞ。

『ライブド』ふん。……つーか、あたし、あの女が魔法使えるとか聞いてなかったし! 初耳だし!

『ミーグ』油断、した。

『レドラム』なんだ、そうだったのか。まあ、これも、後のことを考えればよい経験になるだろうさ。油断大敵ってことだ。しかと心に刻んでおけ。……ところで、きさまら、確認したいのだが……あいつらに捕まってたんだよな?

『ライブド』は? なんだよおっさん、あたしの怒りの感情を煽ってんのかおっさん?

『レドラム』俺の性格はそんなにわるくない……いやな、なぜきさまら、あの時、何ら拘束されることもなく、俺のもとまでに来れたんだ? あの袋と鎌も普通に持ってたよな。

『ライブド』あ、そうだ! あの時、あの人が……。

『ミーグ』うん、縄を解いてくれて……それで、武器もその時に返されて……。

『ライブド』そうそう、あの一瞬でそれ全部やってさ、あの人、結局何だったんだ? 何かいろいろ知ってたっぽいし。

『ミーグ』只者じゃない……。おじさん、見てないの?

『レドラム』……見てない。……、で、ソイツの名前は?

『ライブド』え? ええと、んー、何だっけ……確か……シニカロレイヴ……とか、言ってたような……。

『レドラム』…………。そうか……。はっ。はっはっはっ……。

『ライブド』何だよ、おっさん。何がおかしんだよ、気持ちわるい。

『レドラム』ああ、いや、何でもない……。まあ、きさまら、今日はもう休め。詳しくは明日、話そうではないか。疲れたろう、ほら、もう行け。


   ライブド、ミーグ、不審に思いつつも、休息のため、退場。


『レドラム』……そうか、そうか。こりゃあ、一本取られたな……。はっはっはっ……。見ているんだろう、こうしている今も……俺はまだ諦めていないぞ。俺のこの夢、達成を邪魔するやつは誰であろうと容赦はしない。……と、そう決めたものだが。ああ、また会いたいなあ、昔のように……なあ、シニイ……。

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