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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第一幕 邂逅し、始まる。
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【暗い森】道無き道・十

『ラム』ゼフィオン国防衛隊を指揮する隊長。

『リト』ゼフィオン国を治める女王。

『ライブド』ミーグとコンビを組む少女。

『ミーグ』ライブドとコンビを組む少年。

『シニカロレイヴ』情報屋を経営する女性。

   午の刻。ラム、リト、ライブド、ミーグ、シニカロレイヴ、暗い森の、道無き道にて。


『ライブド』どうして……どうして、そんなことができた? どんな思考の仕方をしたら、そんなことが望めた? 永遠を欲する理由がどこにあった? おい、答えろよ!

『リト』確かに、褒められることではないのでしょう。不死身になんてなりたくない。永遠の命はただの地獄だ、といわれるのも、ないがしろにできない真実性がそこにはあります。でも、それでも、私たちはこの道を選んだ。後悔もしていない。他人にどうこう言われる筋合いも……ありません。

『ミーグ』お前……!

『ラム』なりたいものになった。それだけの話だ。リト、止めよう。シニカロレイヴさん、話は以上でしょうか? もう終わりにしましょう。こいつらを刺激するだけのようです。何をし出すかわからない。これ以上は危険です。

『シニカロレイヴ』…………。

『ラム』……シニカロレイヴさん? どうしました?


   シニカロレイヴ、いつからか閉じていた目を、ゆっくりと開く。


『ラム』……あの、シニカロレイヴさん、もう終わ……。

『シニカロレイヴ』やっと来たか……。


   直後、衝撃。砂埃が舞う。


『ラム』何だ⁉


   はあーあ、どこをほっつき歩いてるのかと思えば、こんなところにいたのか、きさまら、探したぞ。


『リト』やつらの仲間⁉ は、犯人を……!


   ライブド、ミーグ、すでにその場にはおらず。縄だけが残っている。


『ラム』しまった……!


   砂埃、徐々に晴れていく――レドラム、登場。豪然と立つ。


『レドラム』この役立たず共が、何をしているんだ。行くぞ。

『ライブド』おっさん、ま、待ってくれ、あの二人だけでも殺す……!

『ミーグ』おじさん、女の方が、魔法使い……自分で不老不死、なった……生かしておけない……。


   レドラム、術を唱え始めたリトと、剣を抜くラムを一瞥。


『レドラム』はっ、不死身の女王と兵士か。用はない。いいから行くぞ。

『ライブド』でも……! ……なら、せめてこれだけ!


   ライブド、ミーグ、ラムとリトの方を向く。


『ライブド』(大声で)あたしたちは! 本来ならば、こんな身体、望んでなどいなかった! 永遠なんていらなかった! なのに、なのに、こんなことになっちまったんだ! あたしたちのこの気持ちが、お前たちに理解できるか? あたしたちの身体をこんなものにしたやつらを、あたしたちは絶対に許さない! 不死身思想に肩入れするやつらを、絶対に許さない!

『ミーグ』だから誓う。お前たち二人をいつか殺す。絶対に殺す。

『ラム』待て!

『リト』逃がさない!


   ラムの剣、紙一重で避けられる。リトの術、既の所で躱される。他の兵士、周囲からか現れ襲い掛かるが、全て届かず。


『レドラム』もういいのか。

『ライブド』行こう!

『ミーグ』うん……。


   ライブド、いつの間にかとり戻していた袋を開き、何かを撒く――地面に触れた瞬間、爆発。再び辺りを砂埃が覆う。三人以外のその場にいた全員、爆風によって吹き飛ばされる。


『ラム』ぐっ……何だ、クソ……逃がすか……。


   ラム、急いで立ち上がり、辺りを見回す――ライブド、ミーグ、レドラム、どこにもおらず。既に逃げた後。


『ラム』はぁ、はぁ……。


   リト、立ち上がる。


『リト』逃げ……られた。……あの人も……シニカロレイヴさんも、いない……。

『ラム』……クソッ!

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