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聖戦に舞う不死鳥たち  作者: 戯画葉異図
第一幕 邂逅し、始まる。
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【暗い森】道無き道・三

『ライブド』ミーグとコンビを組む少女。

『ミーグ』ライブドとコンビを組む少年。

   巳の刻。ライブド、ミーグ、その他多くの兵士、暗い森の、道無き道にて。逃走劇。


『ライブド』あー、もう、あいつもしつこい! どいつもこいつもしつこい! これじゃあ、家、帰るに帰れねーぞ! というかあの地下見つかったら帰る家がなくなっちまう! 想定外すぎる! おっさんの馬鹿野郎! クソ野郎!

『先頭の兵士』速い……。しかし、国の名に懸けて、ここで凶悪犯を逃がすわけには……!

『ミーグ』うん。本当にしつこいから、もう……止めて……よっ……。


   先頭の兵士、右腕を斬られる――激痛に倒れこむ――他の兵士、その後ろから続く。


『ライブド』クソッタレ! キリがねーんだよ! なんでそんなに忠誠が固いんだよ! ふざけんなよクソ人間共! なあ、ミー、もういっそ……。

『ミーグ』それはダメ。森が火事になっちゃう。森に罪はない。

『ライブド』ねー、たーのーむーよ。今だけさ、自然愛好家は休んでくれってば。そうすれば万事解決なんだってば。ねー、ねー。

『ミーグ』それでもダメ。もっとこう、何かいい方法が……。ん……? ねえ、ライ、あれ……、前に……人、見えない?

『ライブド』人? ん、 ……ホントだ。え、まさか、回り込まれた? いや、でも、このスピードで走ってんだから、それはないはず……。

『ミーグ』あれ……あの格好……。ううん、違う、あれ、兵士じゃない……武器も持ってない。あれは……。


   森の奥。木々の間から。リト、登場。


『リト』止まるのです……、犯罪者たち……。


   ライブド、ミーグ、自身の意思とは無関係に立ち止まる。


『リト』ここで大人しく捕まってください……もう、逃がしませんよ……。

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