魔王と遠距離攻撃
例のワクチンを打ってきました…
今回も少ないとは思いますがご了承ください
魔王が剣を構えながら走り出すと、数瞬遅れて
巨大モグラも動き出した。
今更だがこの世界は大きな魔物が多い気がするな。
などとのんきに考えている魔王。
だが巨大モグラは生き残るために必死だ。
鋭い爪を乱雑に振り回し、地面を抉り、
破片をばら撒いた。
だが、そんな力任せな攻撃は魔王には届かず、
腕を切り裂かれて余計に暴れる。
「周りの鉱石を破壊するな。」
魔王が振るった剣は巨大モグラの眉間を抉った。
「思ったより斬りにくいな。皮膚が斬撃に強いみたいだな。」
だが一回で斬れなければ何回も斬ればいいだけだ。
眉間を重点的に攻撃するとしよう。
「…ッ!」
咄嗟に頭を傾けた魔王の頰を何かが掠めた。
一瞬後ろを見て何が飛んできたのか確認すると、拳ほどの結晶だった。
まさか、遠距離攻撃を隠し持っていたとはな…
油断してしまった。
頰から流れる血を拭ってヤツの動きを注視する。
ヤツが口を開くと同時に高速の結晶が飛来した。
魔王は剣で受け流しながら突進していく。
巨大モグラは慌てて腕を振り回そうとするが少し遅かった。
眉間に剣が突き立てられ、押し込まれる。
巨大モグラは持ち上げた腕を力なく振り下ろし、
白目を剥き、動きを止めた。
剣を引き抜くと血が噴き出てきた。
血抜きをしてから素材を取るとしよう。
より血抜きしやすい首筋を斬ってしばらく置くことにした。




