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新大日本皇国   作者: 茶太郎
15/25

内乱10

遅くなりましたが新年になってもよろしくお願いします。

長門艦内 長官室

軍艦乗りにとってはプライベート空間があるのはとても贅沢なことだ。

これは戦艦も同様。こんなにデカイ艦なのにそのスペースは機関や砲搭、弾薬庫、コンピューター、装甲によって大きく取られている。

狭くても個室を与えられるのはもう一度言うが贅沢だ。

それでも乗員の寝室は可能な限り快適とは言わなくてもそれなりにいい生活が出来るように設計されている。


「そう言えば史実で足柄がなぜ飢えた狼と言われた理由が戦闘に特化した設計で居住性は最悪。戦うことだけしか考えていないような艦だからだったような・・・・。英国士官だったと思うけど自分たちが乗る艦と比べると自分たちの艦の居住性はホテルのようだと発言したとかいないとか」


かなり昔(?)の話だからうろ覚えだけどと独り言を喋る上城長官。

部屋に閉じ込められて三時間ぐらい、ちょっと考えてたら居住性の話が浮かんでいつの間にか喋っていた。

一体いつまでこうしているのか教えてほしいものだ。

唯一の窓を見る限りでは長門は動いていない。

恐らく機関も止めてるだろう。

ボイラーなら動かしておく必要があるがここでは戦艦用に作られたディーゼルなのでボイラーよりも速く動ける。

なら燃料の節約という事で止めているだろう。コンピューターなどをフル稼働させてなければバッテリーだけで半日は電源は問題ない。

そんなことを考えていると外から声が聞こえ、窓からその方向を見るとそこには駆逐艦が二隻見えた。


『こちらは沿岸哨戒艦隊所属駆逐艦 時風

長門及び陸奥に告げる。救援要請を受信した。現状報告をされたし』


時風、睦月型が建造されるまで主力駆逐艦だった松風型駆逐艦の一隻である。

今では睦月型や吹雪型などに主力の座を渡し沿岸哨戒という任務に着いている。

何隻かは中華民国やタイなどに売却された。

日本では古くても海外にとっては技術的にまだ第一線で使えるような最新鋭として使えるのでかなり好評だった。


「誰かが救援要請を出してたのか、ありがたいこれで現状が呉に伝わるぞ」


『報告無き場合、これより臨検を行う。繰り返すこれより臨検を、なに!?』


時風が何かに気がついたのか散らばり始める。

一体何が起きたんだ?とこの疑問は警報が鳴り響いたことで理解した。


「まさか!」


咄嗟に艦橋にいた時の癖か両耳を押さえた瞬間、艦内に爆音を響き渡った。


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