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新大日本皇国   作者: 茶太郎
12/25

内乱7

ご指摘ご意見ご感想などありましたらお願いします。

上城長官と笹野参謀はそれぞれの自室に連れられていかれた。

笹野参謀は女性居住区に二人の水兵に連れて行かれ、上城長官は若い士官と水兵二人に長官室に連れていかれる。


「君・・・」


上城長官は正面を歩く若い士官に声をかけるが無視。


「無視は酷いな」


「・・・・・」


「君だよ、そこの若い士官」


「・・・・・」


「なるほど必要な事以外は喋らないか」


やれやれと首を振るが若い士官は無視し続ける。


「返事ぐらいはしてくれてもいいんじゃないのかな?」


「ハァ、自分の名は松木賢一。階級は中尉です」


ため息をして渋々己の名を明かす松木中尉。


「話せるじゃないか松木中尉。早速だけど質問いいか」


「質問は長官室に着いてからお答えします」


そう言うと再び松木中尉は黙りこんだ。

部屋に着くまで答えてくれないと思い上城長官も黙る。




呉鎮守府。

ここにも神州会側に着いた兵士達がやって来ていた。

神州会は関東各地の基地を制圧のために部隊を送り込んでいた。それだけでなくここ呉にも部隊を出していた。理由としてはこの世界では横須賀と同じく史実以上の大規模なドックを有し戦艦の建造、整備を行える場所であるからだ。

そのため陸軍部隊を送り込み速やかな制圧を行おうとした。制圧は数時間で終わるだろうと思われた。


しかし、


「司令長官、反乱分子の鎮圧を完了しました」


「の、ようだな」


艦隊司令長官の尾崎龍志中将は窓の外を見ながら副官の説明を聞く。

彼が見る先には鎮守府を制圧しに来た部隊が地面に横たわり一部は拘束され海軍陸戦隊に武装解除されていた。


「それにしても反乱分子がここまでの大勢であったとは・・・・急遽決まった上陸演習のために鎮守府に来ていた陸戦隊がいなければ簡単に制圧されていたでしょう」


「そうだな」


司令長官は急遽上陸演習を決めたのは天照から密かに連絡を受けたからとは答えなかった。

実は天照から近々反乱分子と思われる組織がなんらかの行動を起こすとの情報が提供されていたのだ。

そこで無理やり演習を予定に組み込み陸戦隊を呼び寄せていた。


「鎮守府、泊地、それと各艦艇との連絡はどうだ」


「ハッ、各鎮守府と泊地は横須賀のみ反乱分子に制圧されてしましたが他はこの呉を除くと全く攻撃を受けてないとのことです。

艦艇に関しても正規空母は天城、赤城、葛城、岩城。戦艦は金剛、比叡、榛名、霧島、扶桑、山城、伊勢、日向。この他の巡洋艦、駆逐艦は第一艦隊と横須賀配備の艦を除き全て集結要請を受諾。各鎮守府・泊地は最低限の戦力を残し呉に向かってきています」


「長門と陸奥はどうした?」


「連絡が取れません。陸奥から一時的に救難信号が出されましたが今ではそれもなく恐らく反乱分子に・・・・・」


長門、陸奥が奪われたとなれば戦艦による鎮圧は不可能に近い。

相手は最低でも41センチ砲を持ち、対してこちらは35,6センチ砲である。

数で勝るとは言え旧型の戦艦では戦えるかどうか疑問であった。

航空機による艦艇の撃滅を図るしかない。だがそれも中々決断できない。

なぜなら日本ではすでに海戦は航空機が主役となっていたが世界では未だに大艦巨砲主義だ。

ここで戦艦は航空機に弱いと世界に見せつけるのは避けたいのだ。


「もしそうなら長門、陸奥をなんとか奪還せねばな」


尾崎司令長官は机に広げた地図を見ながら考える。

地図には主な艦艇が何処にいるのか分かるように駒が置かれている。


「近くに哨戒中の駆逐艦が二隻いるな。この二隻に長門、陸奥の様子を調べさせよう」


「分かりましたそのように連絡します」


副官は連絡のため部屋を出ようとした。

が、「ちょっと待て」と尾崎司令長官に止められる。


「この潜水艦は?」


尾崎司令長官は豊後水道に入ろうとしている潜水艦の駒を指差した。


「石狩型潜水艦知多です」


「私の記憶が正しければ知多には特殊戦術部隊 [海神わだつみ]が乗艦していたと思うが」


「はい、熱帯での訓練帰りです」


それがなにか?と聞き返すと尾崎司令長官は知多を指した指を横へと動かしそこにあった二つの駒に行き着く。


「知多も長門、陸奥に向かわせよう」


「は?」


「念のためだ。本当に長門と陸奥が反乱分子に奪われてしまったのなら駆逐艦二隻では太刀打ちできん。だか知多に乗る海神なら海中から接近し艦内へ入ることが出来るかもしれん」


「なるほど、知多は間もなく定時報告を受信する時間なの急ぎ連絡します」


副官は部屋を出て通信室に向かった。

先週劇場版艦これ見て来ました。

やっぱり第一次・二次・三次ソロモン海戦、南太平洋海戦をまとめたような感じでしたね。

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