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【200万PV突破!】おばちゃん、探索者になる。〜老後のためにも溜め込みます〜  作者: 熾之


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72 盾を卒業しよう(1階層のみ)



 「智子の家で犬飼ってるでしょ。飼うのって大変?」


 「散歩は大変に思う時もあるけど、可愛いし、家族のように思っているから苦ではないよ。犬飼うの?」


 「いや、猫飼いたいのよ。亡くなった父が猫アレルギーだったから実家にいる時は飼えなかったし、1人暮らし中はペット可の部屋じゃなかったからね。今なら飼える。」


 「へぇ~。いいんじゃない? でもペット飼うと婚期が遠のくって言うけど…。」


 「結婚する気はないからいいのよ。お猫様とのんびり暮らして、1人になったら老人ホームに入るから。」


 「面倒くさがらずに誰かと付き合えばいいのに。無理強いはしないけど、恋愛も楽しいでしょ?」


 「面倒ってのもあるけど、気を使うのがイヤなのよ。疲れるでしょ。」


 「相性が合えば気を使わないようになるんじゃない? 知らんけど。」


 「適当〜。」



 何もない恋バナをして主婦ならではの愚痴を聞く。最近の政治の話や今日の献立まで、話題が取っ散らかってる。結局、猫の育て方はネットで調べたほうが早そうだ。



 「いや〜、いっぱいしゃべってスッキリしたわ。また今度、子供達の相談させて。」


 「それはママ友に相談しなよ。おひとり様に言われても困っちゃうよ。」


 「話を聞いてくれるだけでいいのよ。反抗期の解決策に正解なんてないんだから。」


 「それならいいけど…。そうだ、近いうちにまた会える? 子供達にスライムゼリーのお土産をあげたいんだけど。」


 「仕事が終わったあとなら少し時間が取れるよ。あとは休みの日になるかな。」


 「それじゃあ、今度家まで持って行くよ。私は時間あるから。」


 「ありがとう〜。その日の仕事終わったら連絡するわ。」



 私もたくさん話したのでスッキリだ。引き締まったと言われちゃあモチベーションも上がっちゃうよね〜。本格的なジムはまだ難しいけど、30分フィットネスとかなら通えるかもしれないわね。


 上機嫌で帰宅したら軽く掃除をしておく。やる気がある時にやっちゃったほうが早く終わるしね。お猫様のためにもキレイな部屋を保ちましょう。



 ーーーー



 今日はダンジョンで頑張るわよ!


 家で柔軟体操をしたあと、ダンジョンに入る前にも確認のために身体を動かす。うん、調子いいね。


 午前中は1階層で???埋めをして、午後は2階層でキノコ狩りだ。今後のことも考えてキャタピラーもできるだけ倒すようにしよう。グラスウルフは一旦保留で。


 ちなみに、良輔はビッグピッグのお肉を取りに下の階層にお出かけ中だ。前回買い取ったお肉はまだ使ってないんだけど、大きな鍋でまとめて料理したいので追加で取りに行ってもらっている。便利なり。



 小走りで移動しながら魔物を倒す。出来るだけ数を稼ぎたいのでダンジョン図鑑で魔物が多くいる場所を中心にまわる。


 スライムは狩り終わったからいいんだけど、最近は平日でもゲートの近くに人がいることも多くなってきた。順調に探索者の分散が進んでいるようだ。私個人としては、盾が使いにくくなるから奥の方は増えないでほしいけどね。


 せめて1階層は盾なしで活動できるように、今日から練習することにしよう。動画を見てイメージトレーニングは完璧なのよ。身体が動くかどうかは別だけど…。



 ホーンラビットがいるところまで移動してまずは1匹をいつも通りに倒す。うん、普通に大丈夫だ。


 次は盾を仕舞ってホーンラビットに近づく。足をダンダンと踏みならして攻撃合図を出しているのをよく見る。


 キャタピラーの糸を避ける時みたいに横にヒョイっと避ければいいので、どうやって飛んでくるのか確認しながら動く。



 「ふんぐっっ!!」



 うあ〜、盾がないと思ったよりも怖い…。つい盾がある時のように動きそうになっちゃうのを無理矢理変更して避ける。何とか当たらずに済んだけど、精神的に疲れるわ〜。


 とりあえず慣れるしかないので、攻撃されるのをひたすら避ける練習をする。避けて様子を見て、ホーンラビットの体勢が整うとまた攻撃してくるので、それをまた避ける。気持ちに余裕が出てくるまでずっと避け続けた。


 攻撃はホーンラビットが飛んできた時、横に避けながら斬りつけるか、攻撃後に少し体勢を崩している間に斬りつけるかだ。前者は難易度が高いので私が想定しているのは後者だ。素早く近づいてザクっといく感じになると思う。


 体力的にはまだ余裕があるので、もう少し避ける練習をしていいタイミングで攻撃しよう。身体が慣れればいけると思うんだよね。


 ホーンラビットが何度も攻撃させられているが、もう少し付き合ってもらおう。よろしくね。



 その後15分くらい横にヒョイっと避けながらホーンラビットの観察をして攻撃するタイミングを計る。私は横移動だけなのでそんなに疲れないけど、ホーンラビットは助走してからジャンプ攻撃してくるので、時間をかけると動きが鈍くなってくる。



 「ぃよいしょ〜!! ……ふぅ~、やったぜ。」



 何とか体勢を立て直そうとしているところを後ろからザクっと攻撃する。反撃されそうな雰囲気はなかったので大丈夫だったと思う。初めての割には上手くいったんじゃないか?


 さすがに毎回1体倒すのに30分以上かけるわけにはいかないから、もっと早く倒せるように頑張らないと。


 とりあえず、付き合ってくれてありがとう、ホーンラビット。君のお肉は美味しくいただくよ。





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― 新着の感想 ―
魔物ではなく野生動物の場合だと、運動して疲れてる状態で屠殺した肉は酸っぱいとのことです 無酸素運動したら筋肉に乳酸がたまりますからね その点、魔物のドロップだと倒した魔物の肉そのものではなくドロップ…
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