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ゾンビーナ!  作者: とれさん
31/378

31 選手紹介が長ーい!


ー翌日ー


「これより第3回戦を始める!」


進行役の宣言により今後の取り組みが発表された


3回戦の取り組みは以下の通りだ


・戦鎚の覇者「ゴメス」vs弓の名手「アルン」

・白銀の麗人「リース」vs双斧の「バクザ」

・斬撃の悪魔「ゴメリ」vs特別招待選手

・「日向子」vs曲剣の「ジーザ」


以下省略…としたい所だがこのままだと作者が負けた気がするので(?)このまま続ける


・豪腕の「トッド」vs武術師「チェン」

・鋼鉄の騎士「マール」vs爆裂戦士「ガントル」

・死の使い「テンピ」vs音速の貴公子「ビューア」

・赤槍の使い手「コレド」vs居合いの「エモン」

・投剣の「ミジン」vs鉄砲使いの「ガシマ」


この取り組みで1日目は6試合行われるらしい


「ふぁ~~‼何でこんなに長ったらしいの?」


日向子は選手紹介の余りの長さに欠伸が出てしまった


とかく己の腕で立身出世を目指す者は渾名を好む。自称も含めて相手を威嚇する様な文言が並ぶのだ


この渾名は雇い主の覚えを良くする為でもあるが一々武勇伝を足すもんだからとにかく1人1人が長い


開催を宣言してから選手紹介が終わったのが二時間半後というからその長さも大概だろう


「それでは第3回戦第1試合は赤槍の使い手コレドと居合いのエモン、前に!」


「あれ?紹介順じゃないんだ?」


日向子は呆れ顔で悪態をつく


「順番は主催者の都合や会場の盛り上がりで変動するもんだよ」


ゴメリは日向子の頭をポンポンと叩きながら説明した


「ふーん、何か面倒臭ーい」


呼ばれた二人を除く選手達は控え室へと退場した


「…では正々堂々と。始めっ!」


漸く第3回戦の幕が切って落とされたのだ


・赤槍の使い手「コレド」vs居合いの「エモン」


初手から二人の試合は白熱した

ロングレンジの槍に対してショートレンジの刀は分が悪い様にも見えるが

懐に入ってしまえばその優位性は逆に弱点にもなり得るからだ


ーシュッ‼キィンッ‼ズバッ‼ー


コレドの先制攻撃にエモンはカウンターを狙い槍の穂先を躱して懐に飛び込み一閃を放つ


コレドが一歩退くのが遅かったら胴体と頭は泣き別れしていた事だろう。


会場の空気が一辺に凍り付く


コレドはエモンを飛び込ませない為にフェイントを織り交ぜながら突きや払いを繰り出す


一方のエモンは一度刀を鞘に収めたままコレドの攻撃を紙一重で躱す


「いいぞー‼やれー‼」

「コレドー‼お前に賭けてんだ、負けんなよー‼」


両者の拮抗した間合いは観客を熱中させていた


だがその拮抗は一度の失態で一気に崩れる


後退りながら槍を繰り出していたコレドが床の出っ張りに足を取られて体勢が崩れてしまったのだ


これを見逃さなかったエモンが即座に穂先を斬り上げ間合いを詰める


ーザシュッ‼ー


次の瞬間コレドの右手が槍と共に宙を舞ったのだ


「勝者、エモン!」


ワァァァァッ‼


試合のルールでは試合中対戦相手を殺害しても「お咎め無し」の特赦が盛り込まれている


決着は相手が降参するか戦闘不能と判断されるか、又は死ぬかで決められる正に「死合い」なのだ


コレドの流血により観客はよりエキサイトして熱い歓声を送った


「第3回戦第2試合は…鋼鉄の騎士マール、爆裂戦士ガントル!」


ワァァァァッ‼


「始め!」


開始の合図を切欠にガントルは一気に間合いを取る


「これでも食らえっ!」


ーヒュー…ドガーン‼ー


ガントルの武器は「爆弾」だった

勿論観客に影響が出ない様に火薬わ調整してあるが対戦者の命は保証していない


「ふんっ!」


マールは投げられた爆弾を太剣で一閃し直撃を避ける


避けられたガントルはパチンコ玉大の豆粒の様なモノをマールの前にパラパラと撒く


ーギュッ…バァン‼ー


「ふへへ、踏めば吹っ飛ぶ特製かんしゃく玉よ‼これでお前は一歩も近付けねぇぜ‼」


「…ふんむっ‼」


マールは大剣を横にして地面を払う


ーブワッ‼…バババハーン‼ー


「ギャア!」


…ドガーン!


「…勝者、マール!」


「何だよ畜生!自爆なんざ無効だ、無効!」


観客からブーイングが起きた


ばら蒔かれたかんしゃく玉をマールが剣で起こした旋風でガントルにぶつけて手持ちの爆弾を誘爆させたのだ


第2試合はあっけなくマールが勝者となったのである

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