着信
田中 早紀 (たなか さき)
現時点 22歳 155㎝ 9月生まれ 東京在住
小学校卒業後、両親の仕事の都合で早紀一人東京から福島県の叔母の元で中学校生活をする事になった。
地元を離れるはいやだった、けど両親に迷惑かけたくない思いから気持ちを伝えることはできなかった。
新生活のこの地は地元小学校卒業生の殆どがそのままこの中学に入学してくるので、周囲にうまく馴染めなかった。
早紀はどの部活に入るか決めかねていてよく教室からグラウンドを眺めていた。
窓の外からサッカー部員を見つける。
2年生と3年生の練習試合だろうか体つき的にそう感じた。
2年生側だろうか一際小さな選手が「パス!ほら出せ!」
その小さな選手が渉であった。
ボールを受け取り相手選手を何人か抜かした後、一際体の大きな選手に体当たりされ吹き飛んだ。
びっくりして心配したが渉はすぐに起き上がりまた大きな体の選手に全力で向かっていった。
早紀はその熱心な行動に興味を抱き、いつしか恋心へと変わっていった。
翌日
普段通り仕事をしていた休憩時間。
ロッカーから取り出したスマホを見ると知らない番号からの不在着信。
渉「かけなおすか」
・・・
電話相手「〇〇コーポレーションです」
昨晩応募した会社だ...
渉「あのー私清水と申します。
先ほどお電話いただいたみたいなんですが...」
電話の内容は面接を行いたいから日時を決めたいとの事。
まじか。
面接とはいえ東京に行くのか。
よく書類審査で弾かれなかったな、なんて思うと同時に週末に予約した面接に緊張してきた。
渉「緊張するからあいつに付き添いしてもらうか。東京に住んでたこともあったしな」
週末
俺の幼馴染で良き理解者の亜衣を車で迎えに行き駅まで向かう途中。
亜衣「ほんといつも急すぎな!」
渉「でも来てくれるなんて流石だな」
亜衣「昨日仕事終わってから寝ずに来たんだから電車乗ったら寝るからね!」
渉「はいはい。ありがとなほんとに」
車と電車を使って約2時間。
似合わないスーツを着て会社の前に立つ。
渉「超高層ビルだなこれ。何階建てだ?」
亜衣「50くらいじゃん?ほらいってきなよそこらへんで待ってるから。」
渉「こんな学歴もない俺がこんな会社に...
まぁどうせ鼻で笑われて帰ってくるから慰めの準備しててくれるとありがたい。」
亜衣「そう決めつけんなって!頑張って!」
渉「おし!行ってくる!」
面接はとても緊張した。
受付前の電話の使い方もわからずあたふたしてる間声を掛けられなんとか面接に持ち込めた。
2時間くらいだろうか。
志望動機はそこそこに途中役職さんっぽい人が入ってきて今までの経緯、どんな生活をしていかの話の方が多かった気がする。
とりあえず待たせている亜衣が心配で最後の雑談は正直辛かった。
そろそろ終わるかという雰囲気の時役職さんっぽい人が「君とはぜひまた会いたい。よろしくたのむよ」と言い放った。
それは内定するってことか?
まぁいいか、急いで戻らないと。
亜衣「おそーい何時間またせんのー」
渉「悪い!こんなにかかるとは」
渉「腹へったよな、飯でも行こうぜ!もちろんおごるから!」
ファミレス
亜衣「で?どうだったの?」
渉「んーよくわからん採用とかは言われてないけどお偉いさんには気に入ってもらえたっぽいな」
亜衣「そっか!」
渉「一応希望先きかれたから秋田って言ったよ」
亜衣「渉にぁ都会は無理だろうねー」
渉「よくおわかりで。なぁ!
これ食べたらせっかくだしちょっと遊んでからかえろうぜ!」
緊張から解き放たれた時の解放感はとても気分のいいものだった。
帰りまではお互いはしゃぎながら過ごした。
帰宅して就寝間際、これからの人生に何か変化があるんじゃないかと内心ワクワクしていた。
渉「秋田...ゲレンデに近いとこに住みたいなぁ」
就寝




