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再会

お風呂騒動が落ち着いてまもなく、二人はそろそろ新たなパーティメンバーを探そうと、ギルドの酒場兼ロビーに来ていた。まだ朝だと言うのに、大きく賑わう酒場は活気に満ち溢れていた。


「お久しぶりです!プシュケさん、ネネルさん!」


そう元気よく話しかけてくれたのは、いつぞやの受付嬢だ。彼女とは、あの事件以降よく連絡を取り合うようになり、今や結構仲良しである。


「お久しぶりです、リゼルさん!」

「久しぶり、リゼちゃん!」


二人は元気よく挨拶をした。すると受付嬢のリゼルは、ふふっと笑って話し始めた。


「お二人とも、今日はパーティメンバーをお探しと聞きました。それで、私なりにピックアップしたんです。実力もあって、性格も良い人を何人か。」


「本当ですか、ありがとうございます!それで,どんな人達ですか?」


気になって仕方がないプシュケは、食い気味に身を乗り出している。


「少々お待ちください。今、名簿をとって来ますので。」


そう言うと、リゼルは奥の方に消えた。

名簿を取りに行っているリゼルを待つ間、二人はカウンターへ向かった。喉が渇いたのだ。ここは酒場だが、当然未成年にも冒険者がいる訳で、ジュースもメニューにあるのだ。それに、ここのジュースはとりわけ絶品で、二人とも気に入っている。


「久しぶりです、マスター。リンゴジュースをお願いします。」

「僕も!」

「あいよ!ボサっとしてないで、サッサと座れ!」


この元気な巨漢は、実を言うとギルドマスターである。ギルドを開く際に、マスターが強面すぎて誰もバーテンダーを名乗り出ず、仕方なく自分で始めたらしい。と言うかそもそも、ちょっとやってみたかったし、むしろ資格もあったので、かなり乗り気だったとリゼルから聞いた。暫くすると、二人の目の前にジュースが置かれた。


「リンゴジュースだ、飲め!」


二人は嬉しそうに目を輝かせて、一気に飲む。まだ少し残ったコップを手に、プハーっとすれば、それを見たマスターがニカっと笑った。


「なあ、お前ひょっとして、トルテ村に居たことあるか?」


隣から渋い声が話しかけて来た。トルテ村、それはプシュケの住んでいた村の名前だ。


「え、なんで知ってるんですか?」

プシュケは動揺を隠せなかった。


「お、その様子だとビンゴだな!いやあ、俺もトルテ村に来た事があってな、そこで物凄い英雄っ子に会ったんだよ。ソイツに似てんぜ?お前。」


トルテ村の英雄っ子と言えば、自分の右に出る者は居ないと胸を張って言える。となれば、彼が言うのは自分の事ではなかろうか。


「あの、それってもしかして…」


プシュケは恐る恐る聞いた。


「ああ。プシュケという、本の虫みたいな坊主だ!」

あとアンブロシアに行きたいとも言ってたな、と新たに情報を付け加えると、マスターにも負けない程の爽やかな笑顔を向けた。

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