第9話 旅立ち
「ぐすん……ぐすん……」
「いつまで泣いてんだよサクラ〜」
「だって、寂しいんだもん」
だもんて。ここまでキャラがぶっれぶれな奴も珍しいよ!むしろ斬新なキャラだよ!大切にしていこう!
「もう村出て30分たつぜ?そろそろ泣き止めよ〜」
「……ふんっ」
「何で機嫌悪いんだよ…」
〜30分前〜
「カズトとサクラや。気をつけて行くんじゃぞい」
「ありがとう村長」
「無理したらダメだよおじぃちゃん」
「「元気でなー」」
「「いつでも戻ってこいよー!」」
「み、みんな……」
あちゃー。これはサクラさんヒステリックモードやん。涙浮かべ過ぎやん。情緒が不安定すぎる!!!安定感ゼロだぜこいつぁ!
ー
「いや確かにちょっとうるっとはきたけども。そこまで泣くか?」
「カズトはあの村にいた期間が短いからそう思うんだよ!私は産まれた時からあそこだから……」
「だぁ!分かった分かった。最初の街に着いたら美味しもん食べに行こう!な?」
「絶対?」
「男カズトに二言はないぜお嬢様」
「わかった!泣き止む!」
なんだで扱いやすいなサクラは。笑
「へいへいへいへーい!止まりなお前達。有り金全部置いて消えな。それともお前ら自体が消えるか?うひゃひゃひゃ!」
はい!出ました!定番の雑魚盗賊!ありきたりすぎるわ〜。もっとひねれよ!なんかあっただろ!急にサクラが血を吐いて倒れるとか、アネルカが「さて、この前の続きよしよう」とか言って空からやってくるとか!
「お前達何者だ!?」
「可愛いお嬢ちゃんだぁ。でへへへ。俺たちは兄弟3人でこの辺りで強奪をやってるコーザ盗賊団ってもんだ。この名前を言ったら泣く子も黙るってんだ」
「コーザ盗賊団?ザーコ盗賊団じゃなくて?w」
「おいおいにーちゃん。あんまりナマ言ってると殺すぞ?きゃははは」
兄弟全員めんどくさそー。笑
あっ、でも何か情報もってるかもだしな。やはりネットがない環境では人頼りになっちゃうからなー。とりあえずこいつら軽くボコって吐かせますか!
キャラ不足です!
何かお恵みを!