4 副業も簡単ではない
筆者:
前回の項目では「転職は簡単ではない」という事がお分かりいただけたと思います。
そのことから副業に希望を持たれている方も多いと思うのですが、現状の副業について語らせてもらおうと思います。
質問者:
転職でも年齢が上がってしまうと中々給料を上がることが難しいという事は副業を検討することは必須領域だと思いますね……。
筆者:
「残業規制」と言った働きたくても働けないサービス残業の温床になっている制度があるのでサービス残業を回避しつつ、追加で収入を増やすことを考えるのは妥当ですからね。
ただ、副業と一言でいってもそんなに楽では無いですよ。
副業の代表格としてスマートフォン一つあれば誰でも簡単に参入できる、「せどり」があります。
しかし、価格動向の把握や在庫管理、発送管理と想像以上に手間が多い仕事です。
しかも、「転売ヤー」と名指しされ、嫌われるというオマケまでついてきますからね。
質問者:
確かに在庫を抱えた上で「高値掴み」のリスクは怖いですね……。
全ての工程を1人でやるのは大変そうです……。
筆者:
非常に夢があるという事は間違いないと思います。
同じ労力で莫大な収益を得ることが出来るので大成功を収めることが出来れば億万長者になることだってできます。
ただし、注意しなくてはいけないことが複数あります。
まず、AIによって参入障壁が低くなっているという事は余計に競合先が増えているという事も意味します。
そうなると最初から知名度があるチャンネルが有利であり、今から始めることは難しいのではないかと思います。
これは「先行者利益」と言います。
また、これは小説投稿についても言えますけど、逆にあまり見られないのであれば、時給換算すると通常では考えられないぐらいに低いですからね。
僕のなろうでのチアーズプログラムの時給をご存じですか? およそ1年で2000円ちょっと、きっと年間1000時間以上書くのに時間を投入しているので「時給2円以下」ですよ(笑)。
もっとも、僕は本業が別にあり、文章を書いているだけでも好きなので、お金のためにはやっているわけでは無いので文章の時給がいくらだろうと影響はゼロですけどね。
実はこの中だとSNS投稿が一番マシなのかなとすら思いますね。
AIで作った漫画で投稿してもそれなりに閲覧されていることもありますからね。
質問者:
筆者:
ネットでの収入と言うのは労働対対価で見たら無限大の可能性はあると思いますが、収益分配方法が変更されたり、閲覧のアルゴリズムが変化するだけで収入が一気になくなってしまうリスクがあるのです。
副業ならまだしも、プラットフォーム側の匙加減次第で生活が一変してしまう可能性があります。
例え、本業を上回る収入が安定したとしても、それは「一時的」と考えた方が良いと思います。副業としていることを本業にするのは危険なのかなと思いますね。
質問者:
筆者:
そうですね。本業に支障が出ないレベルで息を吐くように出来るのであれば問題無いと思いますね。
しかし「副業は誰でも簡単にできている」と甘く見ない方が良いと思いますよ。
※仮に副業で儲かった場合の注意事項として収入が20万円以上あれば所得税の対象になる可能性があるので確定申告の必要性があります。
ただし、売上や報酬などの「収入」が20万円を超えていても、そこから仕入れや交通費などの必要経費を差し引いた「所得」が20万円以下であれば、所得税の確定申告は不要になります。
質問者:
副業はネット関係のものであれば運の要素もありそうですし、意外と安定しないような気がしますね……。
筆者:
聞いていて夢が無くてつまらない……と思うかもしれませんけど、安定した生活をするためには、いわゆる「サラリーマン」が一番無難であるという事です。
今学生の方々は日本で就職する場合には就職を目標にして逆算して大学生活、大学入試、高校生活を考えて行った方が良いと思います。
特に将来の目標が無い場合は、取り敢えずは良い就職先に入れる確率を上げるために偏差値を上げるための勉強をするしか無いですね。
質問者:
何だか夢は感じませんけど、生活に安定感をもたらせるためにはそれぐらいしか無いという事なんですね……。
筆者:
現役の学生の方は学校での勉強が社会に役に立つのか? という事で身が入らないという方もいらっしゃると思います。
しかし、一般的な教養や考え方が身につくことでAIがハルシネーションという嘘を吐いたときに見破る力になりますし、どんなことでも反復練習をしなければ上のランクに上がることは出来ません。
そう言った何かやりたくないことを積み上げていく能力と言うのは社会に出てから役に立つので就職までの逆算と言う意味も含めて勉強をやって欲しいなと僕は思いますね。
ただ、教育システムも現在の様相が最善とはとても思えないので、何十年後かはまた変わっているかもしれませんけどね。
あくまでも現状の社会システムのレギュレーションでの最善になる確率が高い行動という事です。
質問者:
今はAIで社会の変革が早そうですから、今後はどうなるか本当に未知数ですよね……。
筆者:
その後に自分の実力に自信が出たのであれば独立自営をするのが良いと思います。
自営業であれば生活費の多くを経費化することが出来るので税金などを節約することも可能になりますからね。
ただ本当に自己責任ですから、よほど自分を律して管理することが出来なければ難しいとは思いますけどね。
ここまでお読みになられた方で中にはこう思われた方もいらっしゃるのではないかと思います――「もうこの年だし給料を増やせる気がしないし、副業も出来る気がしねぇ……」と。




