1 お金を貯めることは「下賤な事」なのか?
◇お金の話が「タブー」になる理由
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は「お金」についてお金を貯める事の価値観や意義、そしてその貯め方、使い方について僕なりの意見を語っていこうと思います。
※ここで言う「お金」と言うのは必ずしも「現預金」にとどまりません。株式投資や不動産などのプラスの資産から借金のマイナスを引いた「純資産」も含みます。
質問者:
えー、でも何かお金のことについて話すことってなんだかタブーな印象がありませんか? 本当に大丈夫なんですか?
と言うかどうして、お金のことを話すのがタブー視されているんでしょうか?
筆者:
それは複数の要素があると思います。今回は前提知識としてどうしてお金のことがタブー視されているのか? について話そうと思います。
まず、知り合いや友達などとお金の運用についてどうしたら良いのか? と会話をすると「貸してくれ」「お金あるんだろ? 奢ってくれよ」みたいなことを言ってきて逆に相談する事が自分の生活にマイナスになりかねないんです。
薄々は皆さん分かっていて「セーブ」しているんだと思います。
そのために、お金の話題について出すことが出来る相手は一緒に住んでいる家族とお金の投資に関する専門家だけに限ると思います。(一緒に住んでいない家族だと結局のところお金の無心をされる可能性が高い)
このような背景があることから「話してはいけないこと」という雰囲気になってしまうんですね。
※お金持ち同士の会話になるとそれはそれで「マウント合戦」になって不毛な争いになり、非常に疲れることになるでしょう。
質問者:
確かに、意外と貯金できていない方が多いみたいですからそれより多く貯めていると、そう言う扱いになりかねないですからね……。
※2025年における20代の預貯金額は、単身世帯で平均99万円)、2人以上世帯で平均211万円。https://www.orixbank.co.jp/column/article/377/
30代の貯金額(金融資産)の中央値は、独身(単身世帯)で100万円・夫婦など二人以上世帯で311万円となっており、3人に1人は「無貯金」となっています。
https://kabutan.jp/hikaku/netbank_30_saving/
筆者:
そして専門家に対してお金の相談するというのは相談料を取られたりしてそれはそれでハードルが高くにありますからね。
他人にほとんど話すことが出来ない――つまり、お金に関する増やすことや節約することは大人の「自己責任」みたいな感じで降りかかってくる形になるんです。
質問者:
例え守秘義務がある専門家さんが相手でも具体的な収入や支出を他人に言うこと事態がまずハードルが高そうですね……。
筆者:
僕は具体的な個別相談には乗るつもりはありませんが、汎用性が高い話をしようと思いますけどね。
お金のことがタブー視されている2つ目の要素として今現在政治家や大企業などが「不正蓄財」しているような雰囲気があるじゃないですか?
政治献金として政治資金収支報告書に書かずに「裏金」として何千万もお金を貯めている人がいる。
大企業は過去最高の利益をたたき出しているのに社員の給料に還元してくれない……このように「貯めている人たち」と言うのは「汚いカネ」を貯めているようなそんな印象もあるんです。
こうして標準以上にお金を貯めている人は「悪いことをしている」そんな印象を持ってしまっても仕方がない様相を呈してもいるので「言えない」ことになっているんです。
質問者:
一般の方ではそんなに汚いお金を貯めているわけでは無いと思うのですけど、ある意味一緒くたにされてしまうという事ですか……。
◇お金を貯めないことを「正当化する」こともある
筆者:
このように何だか「お金を貯め無くても良い」と言う考え方は実を言うと江戸時代から存在します。
江戸時代に主流の考え方の一つであった儒教や朱子学では「清貧思想」というものもありました。
儒教の始祖とも言える孔子は仁や義の道を全うするためには貧しさを恥じることは無く、不正によって得る富を拒むことは良いものとされたのです。
その考えから起因したものがいわゆる「士農工商」です。商いで儲けることが職業の中で最も下とされたのです。
質問者:
なるほど……「お金のことがタブー」と言うのは日本文化に長らく根付いたものだったんですね。
それで裏金だの大企業だのがお金を貯めこんでいたらそりゃ「お金を貯める=汚い」みたいな図式になっちゃいますよね。
◇「貯めない理由」を正当化すれば浪費するだけ
筆者:
このように「貯めない理由」と言うのはどこか「清貧」と言う美しい言葉で正当化しやすいことや、後は誰にも相談できないことからお金を貯めることがやりにくいという要素があるんです。
だから自ら情報を仕入れなければ「損を密かにし続ける」ことや「得になることを見逃す」と言った事になってしまうんですね。
質問者:
せいぜい、NISAで税金がお得……それぐらいの情報しか入ってきませんよね。
筆者:
更にどれも地道で一つのことで「劇的に良くなる」みたいなことはありませんからね。場合によっては100円、一番良くて数%ずつ良くなる……それの積み重ねだと思った方が良いです。
ただ、貯めない理由を正当化しだすとやることは「目先の浪費」です。
他の人よりも良く見せたい――そんな自己顕示欲と言うのは誰しもあると思います。
高級車や時計、ブランドバッグ、宝石――様々なものを見せびらかすためだけに消費するんです。
しかし、そう言った消費と言うのは一時的なものに過ぎず、正直なところ他人がどんな身なりをしているかどんな発言をしているかなんて正直覚えていないです。
他人の言った事は2割しか覚えていないという事もあるようなので、https://news.livedoor.com/article/detail/27638768/ よっぽど興味がある相手でもない限りどんなブランドを持っていたかすら覚えていないでしょう。
皆、自分のことで精一杯ですからね。
一時的に買って満足して売るにしても買った金額よりはかなりの確率で損すると思うので、あまり生産的なお金の使い方とは思えないです。
質問者:
確かに、「お金持ちそうに見えたい」と言う欲求がある方もいるでしょうね……。
でも、「インスタ映え」などのSNS投稿のために消費するのはどうなんでしょうか?
筆者:
SNSに投稿することである程度の収益を得られているのであればまだ良いですけど、ただ単に見せびらかすためであれば不毛なんじゃないかと思いますよ。
ただ、「節約」の項目で語ろうと思いますが、これまでお金を使っていた方が節約をするためにはある程度の「強い意思」と言うのが必要だと思うんですね。
普通に生きているだけでは「浪費のトラップ」「増税で増えない要素」みたいなことが地雷のように仕組まれていますからね。
質問者:
そんなこともあるんですか……。コツコツやっていく必要があるとなると「意志力」みたいなのが必須なんですね……。
筆者:
ということで、ロジックで色々とお金について話していきますね。
ここまでで、貯金を出来ない要素について語っていきましたが次の項目では逆に「貯金やお金を増やす意義」としてお金の「本当の価値」について語っていこうと思います。




