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愛が狂う時  作者: 楓 海 (The ご老体ズ)
6/7

6 イミテーションのピアス

 読んで戴けたら嬉しいです❗゜+.゜(´▽`人)゜+.゜

 疲れと灰色の現実を背負った流華の、家路の足取りはいつも重かった。


 ドアを開ければ呑んだくれた佐和子の愚痴が待っている。


 智景が待っていてくれているであろう引戸の向こう側。


 だがここ数日に起こった倖福は総て夢で、戸を開いた途端夢から覚め、不機嫌な佐和子がねっとりとこちらを見ている。


 流華は起こり得ると思った。


 流華にとって不倖はあまりにも身近だった。


 流華は激しく(かぶり)を振り引戸を開ける。


 そこは佐和子が待つ住宅の玄関では無く、智景と云う倖福の入り口だった。


 リビングのドアを開けると、ソファに座る智景かこちらを振り返り流華を認めると笑顔が滲み出す。


 それだけの事が流華にはまるで天にも登るような救いだった。


 智景はぼーっとドアで突っ立っている流華に近付いて言った。


「何よりも大切なキミに」


 流華の手を掴むとその掌に小箱を握らせた。


 流華は智景を不思議そうに見ていた。


「開けてみて」


 智景に言われて突かれたように掌の小箱を見詰めた。


 包みを剥がし、小箱の蓋をゆっくりと開いた。


 中は黒いベルベットが張られていてその上に蔦をデザインしたプラチナの葉に朝露をイメージした宝石が嵌め込まれた二つのピアスが輝きを放っていた。


「え?

 どうして? 」


 流華は智景の顔を見た。


「愛する人に贈り物をするのに理由なんて必要? 」 


 智景は流華の耳から18金のピアスを外し、箱のピアスを取り出し流華の耳に着けた。


 そしてサイドボードの上に飾ってある小さな鏡の付いた置物の前に誘導した。

 

 鏡に映る両耳の倖福にやっと流華は新たな現実を信じた。


「え、ダイヤモンド? 」


「残念ながらイミテーションだよ」


 流華の顔にやっと光が射した。

 

 輝くような笑みが滲み出す。


「有り難う! 」


 流華は智景に抱き付いた。


 智景は上半身だけ離して流華の顔を見て言った。


「とても似合ってる

 ダイアモンドの石言葉は純粋と無垢

 流華にぴったりだ」


 流華は照れながら智景の首に腕を回し、智景の口唇に口付けた。


 口唇を離すと智景は流華の耳元で囁いた。


「愛してる」


 流華はとろけそうになりながら智景の肩に頬を擦り寄せた。


「さ、食事にしよう」


 智景は流華の肩を軽く掴んで言った。


「うん、僕お腹ペコペコ」


 大きなダイニングテーブルに並んで座り二人は食事を始めた。


 流華が口いっぱいに頬張るのを横で見ていた智景は笑い出す。


「冬眠前のリスみたいだ」


 頬を膨らませたまま流華はクウクウと小動物のような鳴き真似をした。


「それリスのつもり? 」


 流華がもぐもぐ頬を動かしながらぶんぶんと首を縦に振ると智景は更に笑う。


「リスはそんな風には鳴いたりしないよ」


 余りある倖福が流華の中から溢れ出し、灰色の現実は色褪せて行った。




 

 読んで下さいまして有り難うございます。<(_ _*)>


 BLドラマ「40までにしたい10のこと」が凄いお気に入りで、DVDを買ったんです。

 そのドラマの攻め役の庄司浩平くんがインライで言っていたのですが「人間暇だとろくな事考えないから忙しい方がいい」と言っていたのですが、本当にそう思います。

 ネットのアラシってそうゆう暇な連中なんだろうなって思うんですよ。

 忙しい人はわざわざアラス為にネット開いたりはしないんじゃないかと思うんです。

 わざわざ人を不快にする為になんだかんだと負の感情をぶつける。

 そんな行動を見ていると、当然下らない人間なんだろうなと思います。

 暇をもて余してそんな下らない自分は無駄な存在とアピールしているみたいです。

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― 新着の感想 ―
18金のピアスを智景に外されて、イミテーションのダイヤだと教えられて笑ってしまう流華って、どれだけ愛情に植えていたんだろうともい切なくなりました。 そしてその後のリスの物まねがとても愛らしい! この…
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