2 アトリエ
読んで戴けたら嬉しいです。(o´▽`o)ノ
男は智景と名乗った。
流華は名前と容姿が合っていると思った。
窓の大きな応接室に通される。
琥珀色が似合いそうな古びた室内の装飾と籠ったような古木を思わせる匂いは変化を拒むような重厚さがあった。
赤を基調とした草模様のティーカップを流華が口元に運ぶと智景は何処か熱の籠った視線を向ける。
智景は流華の無垢な紅色の口唇に魅せられていた。
男にしては紅過ぎる艶やかな口唇がティーカップに触れる度智景はその感触を味わっている幻覚に囚われる。
長袖のパーカーを着た智景は袖を捲っているのだが流華はそのむき出しになった腕に魅せられていた。
ゴツゴツした腕時計を着けた智景の腕と浮き上がる血管が流華にはとてもセクシーに映り、その腕に抱き締められたらどれほど胸が騒ぎ酔いしれる事ができるだろうと想像した。
視線を首に移すとその胸元が誘うようにエロい。
流華はその美しくセックスアピールする胸元に口付けたいと切望する。
流華はこの不謹慎な願望を智景に見透かされ無いように窓の外を見た。
雨は既に止んでいた。
帰らなければならない。
流華はそれを無視して、広い庭の向こう側に樹々の影から覗く水色の大きな建物について訊いた。
「あの建物はなんですか? 」
智景も窓の外を見ると言った。
「ああ、あれはボクのアトリエです」
芸術家に幻想を抱いていた流華は食い付くように言った。
「アトリエ?
智景さんは画家? 」
智景は優しく微笑み答える。
「ええ、売れないね」
流華ははにかみながら言った。
「大丈夫、僕も売れないアイドルだから」
2人は笑い合う。
そして沈黙した。
2人はその沈黙を恐れた。
このまま離れてしまうことが怖かった。
お互いにもう手の施しようが無いほど求め合い、互いを欲している。
次に逢う口実が必要だった。
焦りを感じた2人は同時に言った。
「モデルになって戴けませんか? 」
「絵を見せて戴いてもいいですか? 」
あまりにベタな誘い文句にどちらとも無く笑い出した。
散々笑った後、智景は流華に手を差し伸べ言った。
「アトリエを案内しましょう」
広大な庭を2人は手を繋ぎ歩いた。
道すがら智景は言った。
「この屋敷は祖父が建てたんです
祖父は山師で手広く事業をしていた
その頃に溜め込んだ財産を孫のボクが浪費しながら道楽の絵を描いていると云う訳です」
大きなイギリス式庭園を見回し流華は樹々に紛れて見えるいくつかの小さな山の上に石が積み重なり墓標のように見えるのが気になった。
「あれは何ですか? 」
一瞬表情が強張るが、智景は直ぐに微笑み言った。
「ボクの過去です」
思い出の品でも埋めてあるのかな?
流華はそれ以上深くは考えなかった。
アトリエの周りに古い城のように深い掘が囲っている。
アトリエのある中央に行くには新しい木材でできた橋を渡らなければならない。
智景は流華の手を握ったまま流華を気にして後ろ向きに歩いた。
草模様を彫刻したドアを開けるとテレピン油のつんとした匂いが鼻を刺激する。
中に進むと鮮やかな原色の作品が囲うように無造作に立て掛けてある。
イーゼルに置かれた絵を見付けた流華は駆け寄って立ち止まると智景を振り返った。
「フォビズムですか? 」
智景は一瞬目を見開くと笑って答えた。
「そんな大層なものではありませんよ」
読んで戴き有り難うございます。<(_ _*)>
祝復活D‘espairsRay‼️ヾ(≧∀≦*)ノ〃
移り気の激しい私が延々愛して止まないD‘espairsRay 再結成されました❗
彼らの「Garnet 」は20世紀最高の名曲だと思ってますし、「Garnet 」が収録されているファーストアルバム「Coll:set」は20世紀最高の名盤だと信じて疑わない、長年ロックを聴いて来た私の最高の推しです。
ガガ様が所属するユニヴァーサルと契約してメジャーに移って間も無くヴォーカルの歪くんが、喉の奇病にかかってしまい、治療法を探していたのですが叶わず、惜しまれながら解散せざるを得なかったんですう。(TДT)
完治したわけではないので、本調子では無い歪くん、今度は無理しないで活動して欲しいです。
再結成、沈みがちの私の気持ちをメチャメチャ上げてくれるニュースでした。゜+.゜(´▽`人)゜+.゜




