Vol.22-ⅰ 『箇条書きとそれ以上』
地の文をどう書いているか、書き方自体セリフがメインなのかにもよるんでしょうけど……ライトノベルだからとか関係なく、小説って結構セリフ――会話が多いと思うのですが。
だけど、地の文が『箇条書き』であるか、勿論、一人称か三人称であるかも関係あるのかもしれませんが、箇条書きのように書かれたものを読んで何が感じられるか……
…ま、自分も出来ていないんですけどね、箇条書きみたいだなっと思った瞬間に書く気も読む気も失せてしまう。リズム、テンポはいいんでしょうけれど、それってそんなにイイコトかな?なんて。
では、一体どんな文章が箇条書きに見えてしまうのか?
恐らく個人的なことなんでしょう。
例えば――
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花子はふいに目が醒める。
ベッドから降り、カーテンを開ける。
空には雲の割れ目から薄っすらと月の姿。
町は寝静まりかえっている。
花子は、もう一眠りしようとカーテンを閉じ、ベッドに寝転ぶ。――けれど、眠れない。
コチコチと時計の針が鳴っている。
「やだなぁ、明日は早いのに……」
花子は文句を呟いて寝返りをうつ。
意味もなく壁紙を見つめ、ため息を一つ。
明日は大事な試験がある。万が一、寝坊でもしたら……と考えて花子はぞっとする。
寝よう、眠ろう。
寝よう、眠ろう。
呪文のように心の中で唱える。
しかし、唱えれば唱えるほど眠気がなくなっていき、もう一度、花子は息を吐く。今度は、自分を落ち着かせるように。
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文末が一定――終わりが『た』でもいいんですけど、私…『た』で終わるのが好きなもんで…でも! それでも、書いている途中で書いている本人である自分が飽きてきちゃうんですよね。ってことを、「好きだけど限度ってあるわ」と最近、よく思うのであります。
しかし、だからと言って文末を変化させたところで何か違うだろうと疑問に思ってしまうんですが…
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花子はふいに目が醒めた。
ベッドから降り、カーテンを開ける。
空には雲の割れ目から薄っすらと月の姿。
町は寝静まりかえっている。
花子は、もう一眠りしようとカーテンを閉じ、ベッドに寝転んだ。――けれど、眠れない。
コチコチと時計の針が鳴っている。
「やだなぁ、明日は早いのに……」
花子は文句を呟いて寝返りをうった。
意味もなく壁紙を見つめ、ため息を一つ。
明日は大事な試験がある。万が一、寝坊でもしたら……と考えて花子はぞっとした。
寝よう、眠ろう。
寝よう、眠ろう。
呪文のように心の中で唱える。
しかし、唱えれば唱えるほど眠気がなくなっていき、もう一度、花子は息を吐いた。今度は、自分を落ち着かせるように。
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以前、『た』と『る』は交互に書けばいい塩梅だ、みたいなことを書いていた“なろう小説お作法”を見かけたことがあったけど、〈主語――人物が出てきた文〉を『た』でしめればどうだろか?
あとは、『る』でもなんでも倒置法でも三点リーダー、ダッシュでも。
…ついでに、逆にしたらどうなるんだろう?
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花子はふいに目が醒める。
ベッドから降り、カーテンを開けた。
空には雲の割れ目から薄っすらと月の姿。
町は寝静まりかえっていた。
花子は、もう一眠りしようとカーテンを閉じ、ベッドに寝転ぶ。――けれど、眠れない。
コチコチと時計の針が鳴っていた。
「やだなぁ、明日は早いのに……」
花子は文句を呟いて寝返りをうつ。
意味もなく壁紙を見つめ、ため息を一つ。
明日は大事な試験があった。万が一、寝坊でもしたら……と考えて花子はぞっとする。
寝よう、眠ろう。
寝よう、眠ろう。
呪文のように心の中で唱えた。
しかし、唱えれば唱えるほど眠気がなくなっていき、もう一度、花子は息を吐く。今度は、自分を落ち着かせるように。
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う〜ん…、好みの問題になるのでしょうか…? 私は、〈主語が人物のときに『た』〉が良さげに見えます。
ちなみに交互だと――
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花子はふいに目が醒めた。
ベッドから降り、カーテンを開ける。
空には雲の割れ目から薄っすらと月の姿。
町は寝静まりかえっていた。
花子は、もう一眠りしようとカーテンを閉じ、ベッドに寝転ぶ。――けれど、眠れなかった。
コチコチと時計の針が鳴っている。
「やだなぁ、明日が早いのに……」
花子は文句を呟いて寝返りをうった。
意味もなく壁紙を見つめ、ため息を一つ。
明日は大事な試験がある。万が一、寝坊でもしたら……と考えて花子はぞっとした。
寝よう、眠ろう。
寝よう、眠ろう。
呪文のように心の中で唱える。
しかし、唱えれば唱えるほど眠気がなくなっていき、もう一度、花子は息を吐いた。今度は、自分を落ち着かせるように。
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が!
どれにしたってまだ箇条書きだろう。骨組みが出来ただけの並んだ文――それだけにしか感じられないのです。
はて――何かが足りない……
それは次回に持ち越しであります。
('・ω・')
「でもさ、こんなこと言ったら失礼だろうけど、なろうの多々ある作品――読んでみて第一話も読み終わらずにブラバしちゃったものは、ほとんど『箇条書き』作品だったと思う。
必要最低限…最低限過ぎの、文章じゃなくて『文、並ばせてみました!』なもんだったよ。
…ええ、生意気いってすみません」





