3章15話
「タージャ、タージャ、気が付いたか?いきなり倒れるからビックリしたぜ。だから無理するなと言ったろうに。」
と三途の川付近から還ってきなりスライアに怒られた。
「すみませんついつい力が籠ってしまい普段よりやり過ぎたみたいです。」
と正直に答えた。
「タージャのお陰で瀕死だったやつは取り敢えず峠は越したようだぞ。ほら見てみろ今は大部分の怪我が消えて穏やかな呼吸で寝てるぞ。しかし何故そこまでしてこの男を助けたんだ?少なくとも俺よりは弱そうだぞ。」
とスライアはやはり状況をちゃんとは把握出来てないらしい発言をする。
ここはちゃんと瀕死の人がいかに重要かを説く必要がある。
「スライアさん実はこの人に会えたのは大変大変運がいいのです。この人は服装から恐らく商人だと思われます。普通商人はどこかの村や町で商売をしているのでこんな砂漠で会うことはないのですがしかし砂漠で会うということは行商人の可能性があります。普通こんな砂漠に地図等がなく歩くほどバカな行商人はいないでしょうからこの人に着いていきましょう。そのために倒れるほどの力を使ったのです。しかし恩を仇で返すような人でないことを願いますがね。」
とスライアに私の考えを訴えた。
「そうか、タージャは先のことまで考えて行動してたのか。だがタージャ無理は禁物だぞいくらその男が助かってもタージャが力の使いすぎで死んだりしたら元もこもないからな。それより一応この男の荷物をかき集めてみたんだがどうだ。」
とスライアがそこらじゅうに散乱していたその男の荷物を私に見してくれた。
・破れた布袋 4枚
・ロープ 長短 数本
・火付け石 数個
・小型ナイフ 1本
・乾燥肉 2個
・固形物 7個
・食器 数個
・鍋 2個
・布地 26枚
・血染めの布地 4枚
・木材 1束
・予備サンダル 1足
・用途不明品 多数
流石行商人色々なものを持ってはいるが………………どう考えても一人では持てない荷物だよね。
ってことは少なくともあと一人はいたが逃げたかサソリに殺られたかだな。
あっ、そういえばサソリの体内から出た短刀は一本新しかったけどまさかな。
とつらつらと考えていると
「タージャ、考えるのは言いがほら見てみろ男が起きたようだぞ。」
と男を指差し私に伝える。
私も男を見ると
「うっ、ううぅぅーぅ。だっ、だっだっ……」
うめき声に私はさてさてこの行商人は果たして善人ならいいがなと思いながら起きた男に近寄るのであった。




