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二人の自分と三柱の神を宿す少年  作者: 独り言
第4章~偽物と本物~
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嬉しい誤算

ちょっと書き方を変えてみました

なんか意見がありましたら、どんどん言ってください

魔道学園校門前 side三人称


「ここが魔道学園、ここにお父さんを殺した奴が……」


王都にある世界で唯一魔法を教えている学園、魔道学園

そこには少女が立っていた

この学園の生徒と同じくらいの歳に見えるが、着ている服が制服でないことから部外者であると推測される


「見張り……というより門番かしら」


しかしこの門は並の侵入者では入ることは不可能だった

まず門以外の場所には光属性の結界があり、干渉すればすぐにばれてしまう

無論その結界は地中や上空にも張られている

唯一張られてない場所は校門だが、そこにはギルドのAランカーに匹敵する手練れが二人いるため、この門は鬼門でもあった

故に侵入はとても困難だった

しかしこの少女には


「この程度なら倒せるけど、ばれると探すのが面倒かしら」


戦わない(・・・・)という手があった


「『インビジブル』」


「ん?何か言ったか?」


「いいや?空耳じゃないか?」


少女がそう呟いた瞬間、少女の姿が幻のように消えていった

そしてそのまま、門番に気づかれることなく通り過ぎて行った

しかし新たな問題が発生した


「侵入成功、後は目的の人物だけど……これは聞くしかないかしら」


侵入ができても目的の人物の顔も姿もわからなかった

しかし侵入者なので職員室で聞くなどもできない

辛うじてわかることは、『桜』という名前の少年であるということだけである


(とりあえず次に出会った人に聞こうかしら、大人には聞けないから必然的に生徒かしら)


そんなことを考えていると、目の前に走っている男女が現れた


「(考えるのは後にしましょう、まずはあの二人にに聞きましょう)そこのあなたたち、聞きたいことがあるわ」


しかし誤算があった


「何かな?」


「俺たち急いでるんだ、職員室にでも行ってくれ」


少女だと思われていた人物は少年で、しかも目的の人物だったという嬉しい誤算が



昇降口への通路 side桜


「急げ桜!遅刻なんてしたら面倒だ!」


「うーまだ眠いよ~」


今僕たちは寮から校舎への通路を通っている

通路と言っても道が舗装されていて、屋根がついているだけのものだけど

今僕たちは生徒どころか教師すらいないその通路を走っていた

というのも


「朝が弱いからって八時には寮を出なくちゃいけないんだぞ!?だから七時に起こしたのに二度寝するか?普通!」


「ごめんって~」


(コイツ本当に男か?可愛すぎるだろ!未だに違和感だらけだ)


全面的に僕に非があるわけだけども

今僕と一緒にいるのは同じクラスでルームメイトの(ひいらぎ) 竜哉(たつや)

初めてできた男子の友達なんだけど……迷惑かけてるな~~


「ほら急げ!早くしないと遅刻すr「そこのあなたたち、聞きたいことがあります」………チッ」


あっ、今小さく舌打ちした

相手の人に聞かれてなさそうだしよかったね


「何かな?」


「俺たち急いでるんだ、職員室にでも行ってくれ」


早々に断る竜哉君

うん、できればその喧嘩腰はやめてほしかったな~


「なら手短に言うわ「おい」人を探しているの「聞けよ!」」


そんな竜哉君を無視して話を続ける少女

竜哉君と同い年くらいに見えるけど……そんな子が人探し?


「桜という名前の少年を探しているのよ、知っているかしら?」


「え?」


「桜って……コイツのことですか?」


竜哉君がそう言うと少女は目を丸くした


「あなた男なの?」


「うん、名前も桜だよ?」


そう言うと、少女は少しだけ笑った気がした

でも………会ったことないような気がするけど気のせいかな?


____________________


side謎の少女


「桜って……コイツのことですか?」


「うん、名前も桜だよ?」


たまたま目の前に現れた男女……いえ、男の子二人はそう言った

そう、誤算だったまさか本人が現れるなんて

これで目撃者が少なくて済む


「見つけた」


早くコイツを殺して、そして……弟と妹(・・・)を探さないと

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