表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
792/792

792話

 さて...ドールの作り出した魔法陣から何が出てきたのかというと、まさかの人が空中に浮かび上がるかのように出てきた訳なのだが、その出てきた人物の姿は片眼鏡を掛け、銀髪でくるくるとした癖っ毛を持つ知的な雰囲気な少女であり、戦いの場であるここにはどちらかといえば似つかわしくない存在だろうか。


「あいたっ!」


 そんな魔法陣から出てきた少女は空中に召喚されたためか、そのまま地面に向かって落下するようにお尻から落ると、どすん!という音と共に甲高い声で大きく痛みを訴えながらしかめっ面を浮かべ、お尻を擦っていた。


「よう。元気そうだな」


「あっ!ドール!呼び出すならもっとちゃんとしたところに僕を呼び出しておくれよ!それに僕は忙しいのに!」


 どうやら呼び出された少女は背後からドールに声を掛けられると、呼び出された場所やら色々と不満のようで、スッとその場から立ち上がり、まるで大福餅のようなほっぺをぷっくりと膨らませながらドールの下へと向かい、分厚い胸板をつんつんと指先で突きつつ、不平不満を垂れていたりする。


「あ~文句は後で受け付けっからまずはあいつを何とかするのを手伝ってくれや」


「あいつ?」


「よく分からんがレイスを相手してるみたいでやりずれぇんだわ」


 そしてドールはというと少女から言われていたあれやこれやの文句をさらりと躱しつつ、グランヴィルに向かって指を向けながら手伝ってくれと悲願すると、少女は頭の上にクエスチョンマークを浮かべつつ、今度は指の向けられた方向に向かって視線を移していく。


 そんな少女の視線の先には地面に突き刺さった剣を4本の腕で回収したグランヴィルが立っているも、目の前に現れた1人の見知らぬ少女に対して警戒心を抱いているようで、仕掛けてきたりするつもりはない様子。


 まぁそれはそうだろう。Sランク冒険者であるドールが魔法陣を作り出し、そこから何処の誰かも分からない見知らぬ少女が唐突に出てきたのだから警戒するのも当たり前と言えなくもないだろうか。


 特にこの世界ではエルフィーなど見た目が明らかに幼くとも実力は並ではない者も多数いるため、そういった判断は間違いでなかったりすることが多々あったりする。


「ふんふん...あっ!透過魔法だ!滅多に見られない魔法じゃないか!」


「透過魔法ってなんだそりゃ...」


「高等な魔法の1つだよ!僕くらいになれば簡単に使える魔法だけど普通に魔法を使ってる人には使えない難しい魔法だよ!」


 そして少女はグランヴィルのことをジッと見るや否や大きな声で透過魔法という言葉を口にしたため、ドールは一体何のことなのか分からず、少女に対して聞き返すと、どうやら常人ならば使うことの出来ない高等な魔法とのこと。


「っ...!ひと目見ただけで見破られると思ってもいなかったんだけどねぇ...」


 そんなドールと少女のやり取りを警戒しながらも傍から見ていたグランヴィルは自身の扱っていた魔法をまさか一目見られただけで見破られてしまうとは思ってもいなかったのか驚きを隠せないようで、目が若干揺らいでいた。


「ふふ~ん!僕にかかればどんな魔法だって一瞬で見抜けるんだよ!ちなみにその多腕も魔法だよね!?魔族が使う魔法だ!」


「いやはや...なんでも見抜けて凄いねぇ...そんな君は一体誰なのかなぁ?」


「僕?僕はセレステって名前でこれでも魔導の二つ名を持つ何処の国にも所属してないSランク冒険者だよ!」


 そのため、グランヴィルは少女に向かって嫌味ったらしく称賛をしながら何処の誰なのかを問い掛けると、返ってきた答えというのはまさかの何処の国にも所属をしていない魔導という二つ名を持つSランク冒険者という返答が返ってきたため、グランヴィルは顔を引き攣らせることとなるのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新は多分6月20日になると思いますのでよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ