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剣と魔法の異世界で、最弱の俺は『きのこ』を極めます。~28歳フリーター、異世界で成り上がる~  作者: リーさん


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第11話 ガチャシステム!?だった

頭が真っ白になった俺の前に、ウィンドウが表示された。


《経験値を獲得したため、レベル3にアップグレードしました》

《ガチャシステムを解放します》

《【良質級:ゴム手袋(厚手・ピンク)】

【良質級:霧吹き】、【会話:レベル2】

【マップ:レベル2】にアップグレードしました》


「ガチャ....システム....?」

「タカノリ!なにボサっとしてんの!!」


怒鳴るミリアの声にハッとさせられた。


「そうだ...!マートン!」


マートンに近づこうとするが、ミストウォーカーが行く手を阻む。


「タカノリさん!下がっててください!」


ヴァールが孝典の前に立つ。


「そうだ、さっきシステムが言ってたやつ...!ウィンドウ」


孝典がウィンドウを開き、ガチャを選択した。


ピコンッ


《ガチャシステムを起動します》


ウィンドウにはガチャガチャが現れ、下の方に回すボタンがあった。

孝典は迷わず押した。


ピピピッと音が鳴ると、陽気なBGMと共に回り始めた。


キューキュー、ガコンッ


《おめでとうございます。【希少級:メデューサの瞳】を獲得しました》


孝典の手に【希少級:メデューサの瞳】が落ちてきた。


《【良質級:ゴム手袋(ピンク・厚手)】の新たな能力、〝捕食〟を使いきのこを取り込んでください》


「ほ...〝捕食〟」


孝典が言葉にすると、左手のゴム手袋から口が出現し、長い舌が伸び【希少級:メデューサの瞳】を飲み込んだ。


「なんか、気持ち悪いな....」


《スキル〝石化の息吹〟を獲得しました》


「え、スキル?」


《ゴム手袋を着用している時のみ発動可能です。対象へ向かい、スキルを唱えると発動できます。〝石化の息吹〟は3時間に1度使用できます。》


「...俺に...初スキル」


孝典は、自分にも何かできるのではないかと、気持ちが昂った。


「ヴァールさん!俺に考えがあります」


孝典の発言に、四人が驚く。


「おいおい、さすがに今の状況で冗談は聞けねぇぞ」

「話してください」


トロイは孝典の言葉に半信半疑だったが、ヴァールは孝典の真剣な眼差しを見て信じた。


「俺のスキルで奴の動きを封じます。その間に皆さんでトドメを刺してください」

「あんたスキル使えたの?」

「いや...さっき使えるようになった」

「どのくらい止められますか?」

「5秒です」

「了解しました」


ヴァールは急いで作戦を練り、四人に伝えた。


「じゃあ行きます!」

「目を閉じてください!〝ホーリーブライト〟」


眩しい光が周囲に広がり、ミストウォーカーが怯んだ。


「〝イビルショット〟!」


木の上から打ったトロイの矢が、ミストウォーカーに直撃した。

その瞬間、光に目が慣れたミストウォーカーが、トロイの方向へ飛び、木からたたき落とした。


「トロイ!!」

「...大..丈夫だ、自分の事に集中しろ...」


ヴァールは魔力を剣に蓄えていた。


「〝フロスト・コフィン〟」


ミリアがスキルを唱えると、ミストウォーカーの身体を氷が覆っていく。


パキッ…

ミリアのスキルが解け始めた。


「今よ、タカノリ!」


孝典はミストウォーカーに向かい手を向けた。


「〝石化の息吹〟!!」


スキルが発動し、ミストウォーカーの足元から這うように石化していく。

孝典はヴァールの方へ振り向いた。


「ヴァールさん!」

「ありがとうございます」


ヴァールは、とてつもない量の雷気を帯びていた。


「決める!〝雷龍の咆哮〟!」


ヴァールがミストウォーカーの胸を剣で貫いた。


「うぉおおお!」


スキルを喰らったミストウォーカーは倒れた。


「はぁはぁ、やっと....」

「勝った...俺らが勝ったんだ...!」

「急いでマートンとトロイを...」


一同が安堵した…

その瞬間、背後から寒気がした。

ミストウォーカーが起き上がり、こちらに向かっていたのだ。


「危ない!」


ザシュッ…

ミリアを庇い、ミストウォーカーの左手が孝典の腹を貫いた。


「タカ...ノリ、なんで....」

「タカノリさん!」


ミリアが目を開いて困惑していた。

孝典は倒れ、傷口からは血が吹き出していた。


「〝ハイヒール〟」


すぐさまメレナが駆け寄り焦った様子でスキルを使うが、孝典の傷が深く、ミストウォーカーの魔力が留まり回復を阻害しているため、回復が間に合わない。

その隙に深手を負ったミストウォーカーは逃走を図る。



―――「どこへ行く、魔物よ」


謎の銀髪の男が、こちらへ向かってくる。

ただならぬ威圧感に、ミストウォーカーは身震いしていた。

男が歩いた後には、霜が広がっている。


「お前がもたらした被害は甚大だ。よってここで切り捨てる。」


腰に携えた剣を男が抜いた瞬間、周辺は白銀に包まれる。

男が左手を前に出す。


「〝玄氷の鎖〟」


男の左手から三本の氷の鎖が出現し、ミストウォーカーの身体を拘束する。

倒れたミストウォーカーを見つめ詰め寄る。


「ご苦労だった〝雷龍の鉤爪〟」


ヴァールたちを見ずに、通り過ぎていく。

男はもがくミストウォーカーの前に立つと、その胸に剣を突き刺した。

すると、刺した周辺から氷が広がっていく。


「.......」


パキィィン…

ミストウォーカーの身体は、粉々に砕けた。

ヴァールが動揺した様子で男を見ていた。


「....兄さん」


(つづく)
















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《ステータス》

・三田 孝典 (みた たかのり)

・レベル3

・F級冒険者

・【固有職業:きのこマスター】

・【良質級:霧吹き】

【良質級:ゴム手袋(厚手・ピンク)】

・【ウィンドウ】【マップ:レベル2】

【会話:レベル2】【ガチャシステム】

==================================

最後まで読んで頂きありがとうございました!

応援、コメント頂けると励みになります!


〝ミストウォーカーに腹を貫かれた孝典、そして謎の男はヴァールの兄だった!?〟


次回お楽しみに!

(*・ω・)*_ _)ペコリ

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