表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の果てまでもあなたを追いかける  作者: お歌詞屋さん
18/33

18話〜5年前〜


「おかえりなさい〜。」


家に着くとさっそく瑠美が出迎える。


「あれ?何かあったの?」


瑠美が首を傾げていると智が真剣な表情で見つめる。


「あーそういうことね。」


瑠美は何かを悟ったように言いその後すぐに家族会議が開かれた。


「さて早苗。裕翔の事なのだが…裕翔はいわゆるサイボーグだ。」


はるかに信じられない事だがその事実を見てしまった以上、早苗は認めざるおえなかった。


「サイボーグって言ってもよくあるあんなもんじゃない。まあ身体のほぼがただ補助具なようなもので戦闘特化ではないんだけれどね。」


智がどんどん喋る中、早苗はふと思った事があり口を開いた。


「あれ、ママ知ってたの?」


そう聞かれた瑠美は顔を綻ばせながら言う。


「知ってるも何も裕翔くんをこんな風にしたのパパとママだからねー。」


「えー!」


早苗が驚く。実は裕翔もこのことを知ったのは早苗たちが来て少し経ったあとで結構驚いた。


「昔ねママとパパはね同級生だったの。それで大学でパパが機械、ママが理系でね。」


瑠美に続いて智が話しだす。


「大学卒業後、私は軍の整備士になりママは大手IT企業についたんだ。そして私は結婚した。前の奥さんとな…」


智が少し暗い表情になったので早苗は心配そうに顔を除く。


「実はタキ子は持病のせいで子供を作れなかった。だから私達は施設から裕翔を引き取った。」


智は話を続けるが裕翔も暗い表情になりそれを見た瑠美は智の手を取り"これから先は私が言う。"と目で言う。


「引き取ったのが10年前だから今から5年前ね。早苗、私が昔の友達とバーベキューに行って来るって言ったの覚えてる?」


「んーあったようなーなかったような。」


早苗は思い出そうとする。


「まあ5年も前の話を覚えているはずもないわね。その友達って言うのがパパたちだったの。もちろんその時、裕翔くんもいてね覚えていないだろうけど…」


裕翔は訳あってその日の事をほぼ覚えていない一部的記憶喪失だった。


「バーベキュー場の近くには川があってね川は奥まで行かなければ大丈夫なんだけど足を滑らせて裕翔くんが落ちちゃったの…」


「そのあとお兄ちゃんはどうなったの?!」


「…裕翔くんを助けようとしてタキちゃんが飛び込んで二人とも意識不明の大怪我を負ったの…」


瑠美もその光景を思い出したのか片肘を抑えていた。すると智が口を開く。


「そこでな私は二人を救うため実験台にしたんだ。妻と子を…」


裕翔は顔を下に向けたまま表情が読み取れなかった。


「その実験はな人間の身体を一部機械にするといったものでこれに成功すればタキ子と裕翔はもどるし世界の大勢の人、高齢者までもが助かる。そんな甘い考えでやってしまったんだ。結果…裕翔は成功し生き返ったがタキ子は死んだ…」


次は瑠美が言う。


「その後いろいろあって今に至るの。何故ママとパパが結婚したかというと愛し合ったのもあるけど一番は裕翔くんのことだったの。実は裕翔の機械(からだ)に支障が出てね。その修理をするために日頃から近くにいる必要があった。だから"早苗を守る。"を条件に結婚したの。」


早苗はショックを受けた。それは裕翔の過去を聞いてではない。裕翔が早苗を守る理由がただの条件だったからだ。


早苗はその後すぐに部屋で一人になった。


そしていつの間にか次の朝を迎えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ