第1話 お披露目会
少年 :「なー なんであんな事をしたんだ?」
少女 :「。。。。。。言っても貴方には分からないかもしれないけど」
少年 :「言わなければ絶対に分からないだろ? だから教えてくれよ」
少女 :「あれはね。。。必要だからやった事なの」
第1章 異世界からの聖女
トリスタン皇国 城の大広間
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途轍もなく大きな会場
大きなシャンデリアに中央に引かれた赤い絨毯
綺麗なグラスのセット
そして多くの人
今日は皇族による盛大なパーティーであり
異世界から召喚された聖女のお披露目会でもある
会場の奥に用意された金色の椅子ふたつ
そこに座っている皇帝夫妻
皇族 トリスタン国そのものの象徴であり紫色を着る事が許される唯一の一族
皇后の着る赤紫の儀式用のドレスは会場の派手な赤の中で特別に目立つ
公爵 トリスタン皇国のトップで国を支える重鎮を揃えている
次々に皇帝と皇后に挨拶をしていく
公爵 :「本日はご機嫌麗しゅう」
公爵 :「一声でこれだけのパーティーを行える。。。素晴らしい限りです」
侯爵 トリスタン国の重鎮の右腕や懐刀
統治と防衛の要でもある
次々に皇帝と皇后に挨拶をしていく
侯爵 :「皇帝陛下! 流石に素晴らしいパーティーです」
侯爵 :「皇后様! 相変わらずのお美しさ」
伯爵 トリスタン国の内政の要
領地管理者を示す階級
次々に皇帝と皇后に挨拶をしていく
伯爵 :「本日はお招き頂き誠にありがとうございます」
伯爵 :「皇帝陛下にお目通りが叶い 大変光栄に存じます」
子爵 伯爵の代理人をこなす役割
次々に皇帝と皇后に挨拶をしていく
子爵 :「こんな素晴らしいパーティーとは いやはや
流石は我らが皇帝陛下」
男爵 国に忠誠を誓った人物
騎士団長など多くのトリスタン国の剣であり盾でもある
今日は主に会場の護衛についている
男爵 :「いつも通りの規模でも全ての重鎮が集まると違った緊張があるな」
一通り貴族の皇帝への挨拶が終わる
皇帝 :「お披露目会でもあの家は来ないつもりか?」
宰相 :「来ない方が滞りなく終わるから宜しいのでは?」
皇帝 :「それもそうか」
宰相 :「皇子と聖女様の準備もできていますし」
皇帝 :「わかった」
一通りの皇族へのお目通しが終わり
パーティーの本当の開始
聖女と言う本日の目玉のお披露目
その宣言を皇帝がしようとした時に
執事長が音を立てずに足早に裏手から近づき耳打ちをする
執事長 :「ドルフィン家が着た模様です」
その一言で皇帝はパーティー開始の宣言を遅らせる
会場のドアが物々しく開かれ10人近くが入って来る
そして3人を残し護衛達が直ぐに会場内に溶け込んでいく
真ん中の赤い絨毯の上を 伯爵 伯爵夫人 伯爵令嬢の3人がゆっくりと歩いて行く
それだけで会場のざわつきが治まり会場が釘付けとなる
ドルフィン家
基本的にこのような表舞台には普段は出る事の無い伯爵家である
伯爵家という位なのに皇族や公爵の招待を平気で断る事のできる家
唯一 青を着こなす事の出来る伯爵家
ミッドナイトブルーとエンパイアブルーの2種類の色の生地のドレス
そして白で描かれている月下の湖上薔薇の刺繍
遅れてくるのが主役である
そう言わんばかりの登場
赤い絨毯に青いドレス 目立たない訳がない
侯爵 :「皇族のパーティーに遅れてくるとは 相変わらずですな?」
伯爵夫人:「これはこれは ラトゥール侯爵 本当にその通りです
でも 責任の一端はあなたにもあるのですよ?」
侯爵 :「へー 貴方が遅れた責任が私にあると?」
伯爵夫人:「ええ 我が家を乗せた馬車が公道の穴で車輪が故障してしまいましてね
貴方が治める地域の公道
整備はちゃんとしておいてもらいたいものです」
侯爵 :「な! なんという」
伯爵 :「申し訳ありませんが我妻に対して大声を上げないで頂きたい」
税金を徴収している その使い道の中には公道の修繕も含まれている
それをしていないと指摘されてしまう
実際にドルフィン家の馬車の車輪は全く問題は無いが
この場でラトゥール侯爵としてはその確認のしようがない
そう やり返された形で終わってしまう
そしてゆっくりと堂々と赤いカーペットを歩いて行くドルフィン家
注目を充分に集めた頃3人が皇族の前に
皇后 :「ようこそ 本日のお披露目会へ」
伯爵 :「ご招待 誠にありがとうございます」
伯爵夫人:「本日も誠に麗しゅう」
そして伯爵夫人と令嬢は綺麗なカーテシー 伯爵はボウ&スクレープ
ご機嫌麗しゅう ではなく普通に麗しゅうとの発言
ただ自分の縄張りで堂々と当たり前の様に遅れてきた事に対し
少し苛だっていた皇帝が発言してしまう
これが藪蛇となる
皇帝 :「具体的にどうなのかを教えてもらいたいものだな」
伯爵夫人:「これはこれは陛下 何をおっしゃっているのです?」
皇帝 :「皇后のドレスは儀式用のドレス 何時もと同じではないか?」
伯爵夫人:「確かにドレスは同じです。。。が他は違うではありませんか
私が以前 お会いした時と
ティアラ そしてそのティアラにあった髪型
イヤリングと指輪
それらを含め全ての統一感を出すため多少よこになった座り方
本当に皇后の美のセンスは素晴らしい物です」
それを聞いた皇后はとても嬉しそうにこやかにする
そして皇帝の方を向いて
あなたは 全然 気づいていませんでしたけどね!!
のにこやかに笑いながらの殺気を向ける
妻は怒らせると怖い
それはどの国でも同じである
皇帝は しまった! と考えるが既にもう遅い




