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宇宙人+幼なじみ=異世界   作者: カオリナギ
第1章
9/17

002


くだらない話をしている間に(無論世間話などは無理)町へ到着。


「さ、着きましたよ」


そう言って彼女は町を見せびらかす様に手を広げる。

胸の部分が強調されている事とか気にしない。


「へー、ここが……」


着いたのはいかにも田舎と、言った感じの町だった。

ここ、本当に地球じゃないのかな……

あのビルが無きゃ信じられないと思う。


「家はすぐそこです。せっかくのお客人です。家でゆっくり休んでいってください。」

「あ、ありがとうごじゃ!!」


思い切り噛んだ。


そして、シェーナさんの家の前まで到着した。

……のだが、


「え、ここ……ですか?」


目の前にあるのはボロボロの傷んだ一軒家だった。

今にも崩れてしまいそうだ。


……妙だな

こんなにボロボロなら、彼女のジャージも、もっと汚れていてもいいだろうに……


しかし、家の中は違った。


木製の家具は傷んでいながらも、しっかりと手入れされており、壁も傷んではいても、汚れてはいない。

キッチンや食器等はピカピカだ。


「今、お茶を入れますねー♡」


そう言ってピカピカの器具で(上手く言えないが、かなり古い)お茶の用意を始める。


何でこんな、ボロボロな家に住んでいるんだろ……


やがて、お茶と茶菓子を運んだシェーナさんがやって来た。


美味い。

シンプルに美味い。


普通なら疑って断る(?)ところだろうが、何故だろう。何となくだが大丈夫な気がした。


やがて一段落した所でツキシダは聞きたい事を聞こうとして……どれから聞けばいいのか、迷っていると、


「あのビルの事を考えているんですか?」


ご名答。

もう正直に話そう。

あらいざらい。


ツキシダの話をシェーナさんは真剣に、そして、どこか興味深そうに聞いていた。


全てを話終わった所で、彼女は言った。


「事情は分かりました。ですが……」


ごく自然に


「ツキシダさん、貴方はその、日本という世界に戻りたいんですか?」


どうだろう、

そんな事自分でも分からないけど、

でも……


ツキミに会えなくなるのも、目の前の彼女、シェーナさんに、会えなくなるのも、僕は怖かったんだと思う。


ツキシダは何も、答えられなかった。


続く


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