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宇宙人+幼なじみ=異世界   作者: カオリナギ
第1章
10/17

003


「とりあえず、情報収集を優先したいと思います」


ツキシダはシェーナさんにそう告げた。

だが……


「ここに人は居ません。なので人を探してみようと思います」

「分かりました。手伝いましょう」


なんとありがたい。やっぱりこの人は優しい。

でも……何で? まあ、いいや。

今はもとの世界との通信を……


「ああ! ツキミの事、忘れてた!!」


どうしよう、僕がいなくなってからもう半日は経っている。

ヤバい!! 帰ったら亡きものにされる。どうしよう。


「もとの世界と通信を繋ぎたいのなら、一応それらしい機械はありますが」

「本当ですか!」

「ええ。山の中で、その装置の実験をしようと思っていたら、貴方を見つけたという訳です」


なるほど……

だからあの時、ツキミと連絡が出来たのか……


あれ?

でも、途中で切れたような……


そんな事を考えていると、シェーナさんが2階から、降りてきた。

両手で何故か扇風機を抱えて。


「あの……何ですか、それ?」

「通信機です。何故こんな形をしているのか、どうやって通信機の役割を持っているのかは、分かりませんが……」

だから、山で試して見ようとしていたんです――と、彼女は言う。


ありがとう。僕が疑問に思う前に説明してくれて。


そのあとツキシダとシェーナさんは家の外に出た。

そして、ツキシダは、驚いたように声を出す。


「あの僕が倒れていた山、あんなに離れてたんだ……」


知らず知らずの内に早足になっていたのだろうか

そう言えば、体が軽いような気がする。


「さてと、太陽が当たる場所へ向かいましょうか」


そう言って、彼女は歩き出す。

ここは男として荷物(扇風機型通信機)を持つべきだろうか……と、思いもしたが、シェーナさんは、軽々と持っていたので、やめた。


しかし、シェーナさん、しっかりしてるなー。

一人暮らし、だからかな……?


そして、シェーナさんの家から800メートル程歩いた所で、


「ここでいいでしょう。スイッチオン!」


シェーナさんがスイッチを入れると、

ツキミの声が聞こえてきた。


「あぁん♡いやっ……」


シェーナさんはスイッチを切った。


……あのやろう!!


ツキシダが怒りに震える一方で、


「……あれ、シェーナさん?」


シェーナさんは、顔を真っ赤にして、固まっていた。


続く


次回から、本格的に、物語が、動き出す!?

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